高級レストラン"また行きたい"偏差値【2024年最新版】

  • フレンチ イタリアン 中韓焼肉 和食 その他 
  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


【保存版】高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

「ハワイの物価は高すぎる!」のように嘆いている出羽守は、単に買い物が下手なだけだと思う。

シドニーに関する記事で、「日本は物価安すぎ!買い叩かれて日本は終わり!」と主張する出羽守や尾張守は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけであることを明らかにしました。今回は物価高の代名詞とも言えるハワイについてフィールドワークに臨みたいと思います。


<A380ファーストクラス>
私は2019年から2024年3月までJALのダイヤモンド会員だったのですが、コロナ後のサービスの劣化が甚だしく、何度か真剣に苦情を申し立てたにも関わらず改善の兆しは見られなかったのでサヨウナラ。2024年からはANAに鞍替えし、そのデビュー戦としてホノルル行きのファーストクラスを予約しました。
しかしながら成田のANAのファーストクラスラウンジは全く残念で、有償のファーストクラス客が利用するラウンジとしては世界最低レベルと言って良いかもしれません。これからの旅路を暗示しているかのようです。詳細は別記事にて
機内につき、初めてフライングホヌのファーストクラスに乗った感想は「何だか忙しかったなあ」ですね。そりゃあ僅か7-8時間の航路でフルコースの食事を楽しみ、睡眠を取った上で朝食まで食べるのだから、当たり前と言えば当たり前です。詳細は別記事にて
こういった中距離のレッドアイフライトにファーストクラスの設備やサービスは過剰であり、LCCのフルフラットシートでひたすら寝続けるのが一番賢いような気がしました。やはりファーストクラスは十数時間にも及ぶ超ロングフライトでこそ、その真価を発揮できるように思います。いずれにせよ時差の前には無力ではあるのですが。


<日本のタクシー界隈はゴミだ>
空港からはUBERでホテルへと向かいます。到着したフロアから1階上に上がり、Lobby 5と6の間に専用の乗り場が用意されています。空港周辺には客待ちのドライバーが沢山居るので、アプリで呼べば数分でやって来てくれます。
空港からワイキキへは20分ほどのドライブで料金は20ドル強。日本円に換算しても3千円でお釣りが来ます。誰だよハワイは物価高くてタヒぬとか言ったやつ。日本のどの空港のタクシーよりも安い上に便利じゃないか。

また、滞在中は十数回はUBERを利用したのですが、どの乗車も日本のタクシーよりも安く、安全で、道順も完璧でした。それに比べると、日本のタクシーの品質は世界的に見ても最低レベルに属するように感じます。タクシー代が物価に比して異常に高く、台数が少なく、道は知らず、ITに疎く、運転は下手で、職業意識も低い。日本のタクシー界隈はゴミだ。


<ハワイのホテル界隈はゴミだ>
とりわけ前者は史上最低のクソホテルであり、これで1泊6-7万円とは信じがたい屈辱です。各種のレビューサイトを確認すると、世界中のゲストからも酷評されており、人種や文化の垣根を超えたグローバルな質の悪さがここにあります。
というのも、ハワイのホテル界隈はレイバーデイから断続的にストライキを実施しており、今やハワイ全体のホテル業界がこんな感じと聞いています。労働者側は要求事項のひとつとして「コロナ禍での宿泊客向けサービスやアメニティの削減の撤回」を挙げており、ホテルの従業員たちもサービスレベルの低下に心を痛めているのでしょう。
ただ、事情はどうあれ支払金額にクオリティは全く見合っていないので、旅慣れた富裕層たちは「もうコンドを買ってしまおう」という流れになりそう、というか既になっています。ハワイの高価ホテル(高級ではない)に泊まるのは、アメリカ本土とアジアの旅慣れていない中産階級だけ、という日も近い。


<2019年からの変化点>
2019年ぶりのハワイの海は相変わらず美しく、不謹慎なほどに青々としています。ここからはハワイにおけるここ5年での変化点を旅行者目線で記したいと思います。
まず、物凄くハトが増えました。テラス席で食事を摂っていると、ハトたちから鋭い視線が料理へと向けられ、少しでも席を離れればピラニアの如く食物に飛び掛かってきます。ビュッフェなどで料理の皿をテラスのテーブルに置いたまま少しでも席を離れるとアウトとお考え下さい。街中もハトのフンだらけです。
ダイヤモンドヘッドやハナウマ湾への入場が、有料の予約制となりました。こういうオーバーツーリズム対策をササっとやれてしまうのがアメリカという国の強みですね。完璧ではないが、とりあえず実行してみる。石橋を叩いて渡る日本人とはマインドセットが根本的に異なるように思います。
アメリカ本土で市民権を得つつある「スマッシュバーガー」の波がハワイにも到達し、大流行しています。「スマッシュバーガー」とは、成形されたパティではなく、粗挽きの牛肉を鉄板に押し付けて焼き上げるスタイルのハンバーガーのこと。スマッシュ(smash)とは英語で「押し付ける」や「平手打ち」という意味です。肉が鉄板にギューっと押し付けられ、音と香りが食欲を刺激します。有名どころでは「The Daley(ザ・デイリー)」「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」「Chubbies Burgers(チャビーズ)」などがあります。
ハッピーアワーを導入する店が増えました。どの店も14-16時を中心としたアイドルタイムに開催しており、ビールやツマミが数ドル割引になることが多い。アラモアナセンターの「Mai Tai Bar Honolulu (マイタイ・バー)」はボインな店員がガールズバー状態で接客してくれるので、後期高齢者たちが皆、ビール1杯ですげえ粘っています。
ハワイに限ったことではなく世界的な傾向かもしれませんが、高級ブランド店が減りました。象徴的なのはDFSで、現在は地上階しか営業しておらず、コスメや地元の食品がチョロチョロと売られている程度です。

話は逸れますが、DFSの奥の奥にカイムキの名店「Bean About Town(ビーン アバウト タウン)」が入居しており、不思議といつも空いているので、ひと休みするに最適の穴場です。
日本人観光客は物凄く減りました。居るとしてもパワーカップルやじいちゃんばあちゃんが全額出すぜ的な御一行ばかりであり、中間層がゴッソリと抜けた印象です。若い女の子グループなどは一度も見かけませんでした。代わり(?)にアメリカ本土からのバカンス客が支配的になったように思えます。
ワイキキからはホームレスが減りました。しかしながらモイリイリなどに根城を移しただけであり、ハワイ全体における総量は変わっていないようです。

ハワイのホームレスたちは相変わらず元気いっぱいで、誰かれ構わずめっちゃ絡んでくるのは困ったものです。先日はホームレスからの無差別アシッドアタックもあったようで、治安は悪くなる一方。世界一豊かな国であるはずのアメリカが、どんどんおかしくなっていく。


<気になる物価>
結論から述べると、「モノによる」ですね。ホテルやレストランなどのサービス色の強い商売についてはコロナ前よりも2-3割は値上がっていますが、ウォルマートで売られているような生活必需品についてはそれほど変化は無く、東京都心とそう変わらない印象を受けました。
アルコールについても、アメリカのビールやワインについては日本と大差ない価格設定であり、モノによっては日本よりも安いぐらいです。例えばナパのインシグニアなど、どのヴィンテージであっても日本では5万円は下りませんが、ハワイであれば220ドル~という値付けでした。
スーパーにおけるお惣菜、例えばポケなどは日本の海鮮丼よりもちょっと高いかな、程度です。もちろん絶対額としては全然高いのですが、そのぶん量もたっぷりなので、セブンイレブンに象徴されるシュリンクフレーションの進む日本市場とは単純に比較することが難しいのかもしれません。
エビなんてこんなに入って10ドルチョイですからね。ネット上の「ハワイではラーメンが1杯3千円もする!」「おにぎりが500円もする!」みたいな物価高自慢は、極端な例を切り取って面白おかしく喧伝しているだけで、そりゃあ(ハワイからすれば)外国の料理を食べたら割高になるのは当たり前でしょう。日本でパッタイを食べたら千円するのと同じ理論です。アメリカに来たのであれば、牛肉などのようにアメリカの得意な食材を楽しむのが買い物上手というものです。


<レストラン>

細かな観光地の紹介は地球の歩き方に譲るとして、ここからは私がお邪魔した飲食店をご紹介。私の妻はハワイ出身であり、その人脈と語学力を駆使して調べあげてくれました。

また、気になるチップ事情ですが、彼女のローカルの友人によると「普通のサービスなら18%、イマイチだと15%、テイクアウトでは払わない」とのことです。加えて「そもそもハワイの地元の人はあまり外食しない」と発言していたことを付け加えておく。

■ Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)
ハワイ好きなら誰もが知るステーキハウス「 Hy’s Steak House(ハイズ ステーキ ハウス)」。1976年創業とハワイで最も歴史のあるステーキハウスです。

しっかり食べて軽く飲んで、お会計はひとりあたり3万円前後といったところ。アメリカは物価高・ドル高と言われ続けていますが、ことステーキハウスに限っては東京の同格の店に行くよりも安くつきます。やはりその土地は何が得意かという観点は重要なのだ。


■The Daley(ザ・デイリー)
ダウンタウンの「The Daley(ザ・デイリー)」は、最も人気のあるスマッシュバーガー屋のひとつであり、ランチタイムには待ち行列が生じることもしばしば。待つのが苦手な方は開店と同時に訪れるとスムーズです。

なるほど連日行列するだけあって美味しかったです。ただ、単品のバーガーが10ドルというのは為替の影響関係なしにちょっと割高に感じました。つい先日ニュージーランドの「Fergburger(ファーグバーガー)」にお邪魔した際は全く高いとは感じなかったので、これは円安というよりもドル高なだけで、加えてアメリカのインフレが進み過ぎているだけのような気がしました。経済って難しいなあ。


■Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)
https://www.takemachelin.com/2024/09/carl.html
2024年9月に移転したばかりの「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」。アラモアナショッピングセンターから北へ歩いて15分ほどに位置し、「Japanese B.B.Q. Yoshi」という日式焼肉店の昼の部に営業しています。

美味しかった。「The Daley(ザ・デイリー)」のスマッシュバーガーも良かったですが、肉の味の強さとバンズの味わいとのバランスを考えると、当店のほうが私は好き。アラモアナセンターからも歩いて行けないことも無いので、日本人観光客にとってもアクセスは良好。オススメです。


■Chubbies Burgers(チャビーズ)
ワードエリアで大人気だったフードトラック「Chubbies Burgers(チャビーズ バーガーズ)」が、カイムキに移転し、実店舗をオープン。場所は12th Aveで、以前は「ココヘッド・カフェ(KOKO HEAD Cafe)」があったところです。

美味しかった。スマッシュバーガーと言えば「The Daley(ザ・デイリー)」や「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」の評判が良いですが、それらとはまた違った方向性で、全体的な調和・安定感を感じさせるハンバーガーでした。

やっぱアメリカはすげえな。東京だとトップクラスのハンバーガー屋がゴロゴロある。アメリカ人からすると日本におけるラーメン屋がそんな感じなのかな。


■The Counter Kahala(ザ・カウンター)
カハラモールのホールフーズ隣にある「The Counter Kahala(ザ・カウンター)」。2003年にサンタモニカで生まれたハンバーガーショップであり、カスタムバーガーで一世を風靡しました。全米はもちろん世界中にも支店を展開し、日本では六本木にも店舗があります。


■Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)
フライト中にCAから教えてもらったオススメの中華「Fook Yuen Seafood Restaurant (馥苑、フックユエン)」。アラモアナとワイキキの間にある「McCully Shopping Center(マッカリー ショッピングセンター)」の2階に入居します。

17:30にお邪魔したのですが、既に満席近く、退店時(といっても19:00前だ)には軒先の待ち合いスペースが埋まっているほどの人気っぷりです。大人数の場合は予約しておいたほうが無難かもしれません。

7-8人で訪れてワイワイ楽しんでいるグループ客が殆どだったので、日本からの3世代旅行の夕食にピッタリ。アメリカ流のどぎつい味付けではなく塩味主体の薄味なので、年配の日本人でも楽しむことができるはずです。


■Pho K&A Local Vietnamese Cuisine
ワイキキのすぐ近くのグルメストリート、カパフル通りに位置する「Pho K&A Local Vietnamese Cuisine」。コロナ後に爆誕した新しいお店ですが、あっという間に地元のフーディーたちのハートを射止めた大人気店です。

美味しかったし、若干アメリカ流に魔改造されているのか、とんでもないボリュームで喰わせるという試みも良いですね。山盛りの野菜類が付随するのが嬉しい本場ベトナムの有名店よりも、こっちのほうが私はすちかもしれない。スタッフの愛想も良く店内は清潔。大満足のディナーでした。


■Asahi Grill(朝日グリル)
美味しいお店が集まるカイムキ地区にあるオックステールスープの名店「Asahi Grill(朝日グリル)」。妻曰く、「昔はボーリング場の売店として営業していたけど、そのあと移転したりのれん分けしたりとややこしい」とのこと。

おお!これは旨い!長時間煮込まれた牛テールから旨みが溶け出し、あっさりしながらもコクのあるスープに仕上がっています。ホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれた牛肉も、滋味深い味わいです。

フライドライスは日本における町中華のそれに似た外観。至って普通の味わいなのですが、どこか懐かしい感じがする、究極の普通とも言うべき味わいです。先の牛テールの肉を合わせると、食べる手が止まりません。


■Deck(デック)
ワイキキの東端、クイーン・カピオラニ・ホテル3階にある「Deck(デック)」。こちらも機内のCAから教えてもらったお店です。「あたしたちはハッピーアワーしか行かないんで!」と、彼女たちはハワイにおけるひとかどのハッピーアワー専門家なのですが、彼女たちが太鼓判を押すだけあって、なるほどその時間帯は魅力的な価格設定です。


■ANA SUITE LOUNGE
https://www.takemachelin.com/2024/10/loungek.html
成田→ホノルルのフライトに引き続き、ホノルル→成田もA380のファーストクラスを利用しました。ダニエル・K・イノウエ国際空港のファーストクラス向けラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」はA380型機FLYING HONUの就航に合わせて開業したラウンジであり、ANAが海外空港に自社ラウンジを持つのはこれが初めてです。

当ラウンジの特長は、ラウンジから直接搭乗することができる点でしょう。A380の2階のファーストクラス席に直結。この機体専用に誂えられた搭乗口であり、ホヌに懸けるANAの気合が感じられる瞬間です。
機内でランチが出るタイミングのフライトなので、食事のラインナップは限定的。それでもポキやガーリックシュリンプなどの地元の名物料理のほか、なかなかに手の込んだものが並びます。成田の「ANA SUITE LOUNGE」よりも余程レベルが高く、全日空のハワイに寄せる愛情が垣間見えました。

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東京最高のレストラン2024
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

横浜串工房(くしこうぼう)/日吉(横浜市)

横浜一円に居酒屋を展開する「横浜串工房」グループ。この日はその旗艦ブランドである焼鳥店「横浜串工房」の日吉店にお邪魔しました。「極楽汁麺 らすた」同様、学生時代に通ったお店が未だ存続していることに胸熱です。
土日は16時から開いているとのことで、準昼飲みにお邪魔しました。余裕で入れるだろうと思いきや、18時前後の1回転目の前の0回転目にもバンバン客を入れており、こんな時間に満席です。「未だ存続」どころか超人気店でした。
酒は安く、特大ジョッキのプレミアムモルツが千円を切ります。このあたり都心5区に比べると3割は物価が安く、気前よく飲み進めることができます。ちなみにコースで予約を入れると、プラス2千円で飲み放題も付けることができるようです。
お通しに豚の角煮。ぶつ切りのキャベツでお通し代をせしめていく心無い焼鳥屋が増える中、当店は心温まるおもてなしであり、その味も素晴らしい。居酒屋お通しオリンピックがあるとすれば、当店は間違いなく日本代表に選出されることでしょう。
ゴボウと香味野菜のサラダ。これはもう、サラダというよりもゴボウですね。注文が入ってからザザっと揚げており、そのポリポリとした食感を含め酒のツマミのようです。量もたっぷり。
低温調理したレバー。レバー特有の臭みが消え、ねっとりとした舌触りと濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。下手なフォアグラよりもよっぽど旨く、インバウンド勢にこれが日本の技術力だと紹介したいくらいです。
「極楽揚げ」は、手羽元に色んなスパイスを塗布したフライドチキンでしょうか。スパイシーな風味と程よい甘さのタレが食欲を刺激します。これが3本で3百円やそこらってすごない?
串焼きに入ります。まずはハツ。クニャクニャと柔らかく、お前そんなんで鶏としてちゃんと生きていたのかと心配になるほどの口当たりです。
砂肝はハツから一転、ザクっとした食感であり、強めに当てられた塩味がビールを誘います。
ねぎま。鶏肉の味わいネギの太さなど、派手さはありませんが安定感のある味わいです。
月見つくねと半熟卵を連チャンで頂きました。卵って美味しいですよね。加えて「卵」って、すげえ卵らしい漢字している。これが象形文字というものなのだろうか。
〆のお食事は焼きおにぎり。柚子風味の味噌が塗布されており、濃厚でありつつもどこか爽やかな後口。コッテリとした鶏スープも付いて、すっかり満腹です。
食後にお茶とウーロン茶ゼリーもお出し頂けます。うわー、このゼリー超懐かしい。昔と変わってないなあ。ウーロン茶の風味と練乳が不思議と良く合うのだ。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり5千円弱。前述の通り、都心5区であれば7-8千円は下らないクオリティであり、私とても満足しました。

レジ横の電話は鳴りっぱなしで、皆、当日これから入れるかの確認の電話。「かさ原(かさはら)」のような数年待ちの店も面白いですが、やっぱり焼鳥はその日の気分でフラっと食べるのが似合うなあとしみじみ感じた夜でした。    

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素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。