ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

串かつ専門店 松葉 総本店(まつば)/梅田

昭和23年(1948年)に創業した串かつ専門店「松葉 総本店(まつば)」。まさに大阪の串かつ文化と共に歩んできたと言える老舗です。梅田の新梅田食道街1階に入居し、場面で行列が生じますが、パっと食べてパっと帰るスタイルなので回転は良いです。
店内は厨房を囲むようにカウンター席が配置された立ち飲みスタイル 。壁際にもカウンターがあり、3-4人のグループ客はそちらに案内されるようです。観光客からビジネスパーソン、学生風のあんちゃんまで、客層が実に幅広い。以前は喫煙可だったようですが、現在はバッチリ禁煙です。
ビールは大瓶で580円と、日本屈指の低価格。日本酒に焼酎、サワーにハイボールなど、これぞ酒場といったラインナップであり、いずれも500円程度です。
お漬物はたっぷり入って300円。量と質を考えれば、そのへんのスーパーで買うよりも安いかもしれません。
さっそく串がやってきました。カウンターに揚げ置きされた串がズラリと並び、食べたいものを伝えれば揚げ直しするというシステムです。この二度揚げは賛否両論あるのですが、1本100円かそこらの料理なので、あまり多くを望むべきではないというのが私の意見です。
「若鶏いま揚がりましたよ~、食べるひと~」と、揚げたてのタイミングで売り込みも入ります。KFC級のビッグサイズの若鶏で食べ応え抜群。ほのかにカレーの風味も感じられ、食欲をそそります。
アジにイカ。写真ではわかりづらいですが、このアジがとんでもなく分厚くって、アジ自慢の専門店に比肩する美味しさです。そういえば先ほどのエビもクソデカサイズでバリ旨かった。
ウズラと紅ショウガ。紅ショウガをフライにして食べるのは大阪特有の文化であり、正直あんまり美味しいものではないのですが、どこか郷愁を誘う味わいです。
以上を食べてお会計は2千円強。これだけしっかり飲み食いしてこの支払金額は大変お値打ち。また所要時間も30分ほどであり、このスピード感も素晴らしいですね。梅田駅至近をアクセスも抜群なので、観光や出張の合間に少し時間があれば立ち寄ってみましょう。オススメです。

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Na Aroon(ナアルーン)/Sukhumvit Soi1(バンコク)

今回のバンコクは開業したばかりの「ハイアット プレイス バンコク スクンビット1(Hyatt Place Bangkok Sukhumvit 1)」に滞在しているのですが、そのホテルから歩いてすぐの場所にある推しのレストラン「Na Aroon(ナアルーン)」をご紹介しましょう。

1942年に建てられたタイ式ヴィラを利用した一軒家レストランで、「Ariyasom Villa」というブティックホテルに併設されています。場所はスクンビット ソイ1の奥の奥。BTSプルンチット駅から歩いて15分ほどです。
店内は伝統的なタイ建築様式を反映しており、高い天井が気持ち良い。シャンデリアとアンティークな調度品が、オリエンタルな高級感を醸し出します。テラス席もあって、かなりの大箱。予約が推奨されていますが、予約ナシでお邪魔しても余裕で入れました。
飲み物は高くなく、ビールを飲んでも1杯千円もしません。このクラスのレストランでこの価格に落ち着くのはアジア旅行の美点と言えるでしょう。
ヤム・トゥア・プルー。日本語メニューでは「四角豆のサラダ」と解説されており、ピリ辛で酸味が効いています。シャキシャキの四角豆に、揚げエシャロットが香ばしい。
ラープ・トート。ツナのすり身を揚げた肉団子とでも言いましょうか、ニッチャリとした食感で密度が高いのが特長的。ピリッとした辛さと、ミントなどのハーブの爽やかな香りが食欲を刺激します。これは日本人が大好きな味だ。ビールにとても良く合います。
日本でも市民権を得たマッサマンカレー。タイ発祥でありながら、インドやマレーの要素も取り入れた、複雑で豊かな味わいが特長です。ココナッツミルクのまろやかさの中にスパイスの温かみとピーナッツの香ばしさが溶け合っています。また、当店はベジタリアン寄りのレストランなので、肉類の代わりに大豆ミートが用いられていましたが、全く違和感なく楽しむことができました。
オマケ(?)でピクルス的なモノも付いてきます。バシっと酸味と甘味がきいて、ああ、タイだなあと感じるひと時。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり4千円ほど。この雰囲気の中でこのクオリティの食事を摂ってこの支払金額は大変お値打ち。円安で日本は終わったと嘆く方も多いですが全然そんなことないですよ。さあ皆で旅に出よう。

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和食 哲茶ん(わしょく てっちゃん)/白金高輪

魚籃坂下の「和食 哲茶ん(わしょく てっちゃん)」。白金高輪駅から歩いて4-5分の場所に位置し、「美味しい手打ちそばと新鮮な魚を提供する和食店」として地元民に愛されています。
店内はカウンターが数席にテーブルがいくつかあって、奥の空間は個室としても使えそう。管谷哲也シェフは生まれも育ちも麻布十番であり、 銀座の和食店などで腕を磨き、蕎麦屋でも経験を積んだ後に当店を開業したようです。
アルコールは日本酒が充実しておりグラスで千円弱。私がお邪魔した際はフグのヒレ酒の用意があったので、つぎ酒と共に無限にチビチビやらせて頂きました。
お通しはお浸しで、ベースのお出汁に骨格があり美味。今後の展開に期待を抱かせます。
サラダは野菜の質が高く、素材本来の味が濃い。トマトなんて果物のようである。加えて自家製のドレッシングにも妙味があり、ベジファースト族歓喜の瞬間です。
お造りは天然物の魚を用いており、昆布締めから炙りまでタネにあった工夫がなされています。東京で質の高いノドグロを食べることができるのは珍しい。
甘鯛のカブト焼き。頭部周辺の身や皮目を味わうことができ、特に皮下の脂が加熱されることで甘みと旨味が際立ちます。それほど可食部は多くなく、食事というよりもツマミに近いひと品です。
鶏の塩焼き。皮目がパリッと香ばしく、中はジューシーで旨味が凝縮されています。焼鳥屋のそれとはまた違った魅力がある。もうちょっと量があると嬉しいな。
〆はもちろん自家製の蕎麦。契約生産者からの蕎麦を天然水で手打ちしており、香りと甘味が心地よい。つゆや辛味大根などの質も良く、専門店に勝るとも劣らない完成度の高さです。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり1.5万円ほど。暴騰に暴騰を重ねる東京和食界隈においては良心的な価格設定であり、シェフの顔も見える料理で居心地良し。蕎麦は必食、かつ、数量限定なので、予約時にあらかじめ相談しておくと良いでしょう。

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日本料理は支払金額が高くなりがち。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの日本料理ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い日本料理なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

くろぎのおかず [ 黒木 純 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2024/1/20時点)

黒木純さんの著作。「そんなのつくれねーよ」と突っ込みたくなる奇をてらったレシピ本とは異なり、家庭で食べる、誰でも知っている「おかず」に集中特化した読み応えのある本です。トウモロコシご飯の造り方も惜しみなく公開中。彼がここにまで至るストーリーが描かれたエッセイも魅力的。

大漁船(たいりょうぶね)/糸満(沖縄)

糸満市西崎で人気の海鮮居酒屋「大漁船(たいりょうぶね)」。漁師町の地元民に支持されていると聞き、期待で胸を膨らませるのですが、このあたりはゴッサムシティのようなエリアなので、なるべくタクシーで向かいましょう。前回、糸満を訪れた際にはコインパーキングの隅っこで殴り合いの喧嘩を目撃し、今回は全身黒づくめの小中学生のグループがタバコを吸いながら歩いていました。
店内は厨房に面したカウンター席と小上がり。那覇における私の推しの海鮮居酒屋「魚じょぉぐぅ(いゆじょぉぐぅ)」をひとまわり小さくしたような構成です。ゲストの殆どは地元の方々で、居合わせた常連同士が普通に一緒に飲み始める、町内会のような雰囲気です。
オリオンの中瓶が500円と聞き、思わず笑みが零れます。東京のなんて事の無い焼鳥屋の中瓶が1,100円であることを考えると、物価って何なんだろうと頭を抱えてしまいます。
お刺身の盛り合わせは1,500円と、スーパーで買うよりも安い。おそらくは糸満の魚市場から調達しているものであり、ピンピンに元気で新鮮そのもの。とりわけ白身魚が素晴らしかった。
タコ酢。ここのところ高騰が懸念される食材のひとつですが、当店はこれだけたっぷり盛られて700円。タコ独特の旨味と穏やかな酸味が良く合う。
スペシャル納豆。いわゆる納豆にマグロとイカの刺身が組み込まれており、ウニで風味付けされています。納豆のネットリとした口当たりに押し寄せる海の幸。トビッコのプチプチ感も食感のアクセントにちょうど良い。
海鮮サラダも山盛り。魚介類はサラダ用の端材ではなく、サクからきちんと切り出しており美味そのもの。魚介類だけでなく野菜の質も素晴らしく、このあたりはファーマーズも発達しているので、皆の野菜を見る目が厳しいのかもしれません。
イカゲソの唐揚げ。旨味の強いイカゲソを高温で一気に揚げていきます。強めの調味でビールが進むのなんのって。
エビの天ぷらは5本も盛り込まれて千円ポッキリと、やはりスーパーの総菜コーナーで買うよりも安いレベルです。沖縄特有のポッテリとした衣が力強く、食べ応えのあるひと品です。
〆はスペシャリテの太巻き。500ミリリットルのロング缶を切断したようなクソデカサイズであり、中には海鮮を始め様々な具材がギッシリ。咀嚼するごとに様々な味覚や食感を楽しむことができ、これ1本が1,500円とは大層お値打ちです。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり5千円を切りました。料理の質および量を考えれば信じがたい費用対効果です。大将も地元民でないゲストは珍しいのか気さくに話しかけてくれ居心地良し。冒頭にゴッサムシティだと心無い表記をしてしまいましたが、犯罪発生率は那覇(特に松山)のほうが余程高いらしいので、それほど警戒する必要は無いのかもしれません。でもタクシーでどうぞ。

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寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

麻布笄軒 広尾本店(あざぶこうがいけん)

2015年に麻布は笄町のあたりで創業し瞬く間に高評価を得た「麻布笄軒(あざぶこうがいけん)」。食べログでは百名店に選出。先日、私も中目黒店にお邪魔し大変満足したので、この日は広尾本店にお邪魔しました。広尾駅から西麻布方面へ歩いて7-8分に位置します。
店内は古き良き日本のレストランといった風情であり、老若男女問わず賑やかに食事を楽しんでいます(写真は食べログ公式ページより)。20席ほどの小さなお店であり、日中は行列するらしいので、我々はディナータイムに予約を入れてから訪れました。
まずはカニサラダ。想像以上にカニが盛り込まれており、旨味が強く、酒が進むサラダです。ゴロっとしたカットのブロッコリーも歯ごたえがあって美味しい。
私は広尾本店限定メニューの「洋食屋のドリームプレート」を注文。2,700円です。エビフライ・ハンバーグ・オムライスなど洋食の定番が詰まった最強のお子様ランチです。このプレゼンテーションに心がときめかない方は人の心を持っていないロボットか何かでしょう。
有頭エビフライ。その映える体を切り分けると大きくプリプリとした身がギッチリ。ちょっとした折り畳み傘のようなサイズ感で食べ応え抜群。程よく酸味のきいたタルタルソースも高品質。
ハンバーグはコロンと丸っこい形であり、その肉厚な仕上がりは食感の楽しさを演出します。肉の風味が強く、肉喰ってる感の強い逸品です。
オムライスも王道の味わいで、エビフライやハンバーグをオカズにオムライスで受け止める贅沢感といったらない。
連れは「よくばりプレート」を注文。2,500円です。こちらは有頭エビフライに加え、とろとろオムハヤシとカニクリームコロッケがセットになっています。ドリームプレートに比べるとオムな部分の主張が強いかな。ふわとろ食感を志向する方はコチラを注文するのが良いでしょう。
美味しかった。どこか懐かしさを感じさせる王道の洋食を楽しんで、それでいてひとり3-4千円で済むのは広尾という立地では貴重な存在。我々は酒と共に楽しみましたが、チャリで来てパっと食べてサっと帰るご近所さんもおり、地域に愛されたお店です。肩肘張らずに旨いものを楽しみたい際に是非どうぞ。

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