「間悪のいことにバンコクにいます。」という投稿に記した通り、バンコクでの大地震の際、わたしは「ハイアット プレイス バンコク スクンビット1(Hyatt Place Bangkok Sukhumvit 1)」に滞在していました。
高層ホテルというわけではないのですがきちんと壁に亀裂が入っており、また、公共交通機関を始めとする都市機能が停止しており、また、検査のため高層ビルからは突然追い出される事案が多発しており色々と不便なので、バンコクを脱出する運びとなりました。
バンコクから発つ前に1泊する必要があったので、スワンナプーム空港内にある「ハイアット リージェンシー バンコク スワンナプーム エアポート(Hyatt Regency Bangkok Suvarnabhumi Airport)」へと向かいます。スワンナプーム国際空港(BKK)に直結している唯一の公式エアポートホテルであり、もともとはノボテルが運営していたのですが、2025年2月1日からオペレーターが変わり「ハイアットリージェンシー」として生まれ変わりました。
空港から本当に直結で、ターミナルからエアコンのきいた地下通路を歩いて7-8分。空港から市内へ向かう高速鉄道である「エアポート・レール・リンク(Airport Rail Link, ARL)」の奥にあります。シャトルバスも10分おきに運航しているのですが、余程の大荷物でない限りは歩いたほうが早いでしょう。
見本市の会場のように開けたアトリウム。バンコク中心部のビルが崩落するなど穏やかでない話が続くので耐震性が気になるところですが、そもそも当館は5階建ての低層ホテルであり、空港と一体的に建設されたものなので、流石にちゃんとしているでしょう。ザっと見た限り亀裂などは見当たりませんでした。
アトリウム中央にあるレセプションでチェックイン手続きをしようとすると、「グローバリスト(ハイアットの最上級会員)様はコチラへどうぞ」とクラブラウンジへとご案内頂けました。移動の際に「いま〇〇様が来てそっち向かうから用意してて」的な伝達をしており、組織力の強さがひしひしと感じられます。クラブラウンジでチェックイン手続きを進めます。ここのスタッフは実にシゴデキですねえ。私は年に100回はチェックインするひとかどのチェックイン・ソムリエなのですが、今まで経験したチェックインの中でもトップクラスに手慣れているように感じました。開業したばかりでこれは凄い。
ちなみに当館のチェックイン/チェックアウトの仕組みは変わっていて、チェックインした瞬間から24時間後がチェックアウト時刻であり、なるほど空港利用客のことを良く考えてくれている仕組みだなと感心しました。「今はリブランドしたばかりで色々とイケてないところもあるけど、あたしたちこんなもんじゃないから!近々改修工事するから楽しみにしてて!」と担当の圧が強い。
外国人がバンコク滞在を取りやめているためか館内はガラガラで、気前よく「ジュニアスイート」へとアップグレードしてくれました。恐らく100平米以上あり、どこがジュニアやねんという広さです。「パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)」のお部屋よりも広いかもしれません。
どれくらい広いかというと、先の写真から振り返った玄関エリアですらこんな感じです。このテーブルとイスは何だ。ここだけで学生の一人暮らし級の広さです。
ただ、寝具はイマイチですね。ベッドからは古臭さが感じられ、マットレスもフニャフニャです。もちろん「あたしたちこんなもんじゃないから!」と説明は受けていたので今後に期待しましょう。ベッド側からリビングエリアを望む。こうやってみると流行り全体的な古臭さは否めません。テレビにキャストなどをすることはできず、プレーンなテレビでした。
部長のデスクみたいなエリアも設けられています。ただ、イスがガタガタのボロボロで、まともに座ることができませんでした。恐らくこちらも「あたしたちこんなもんじゃないから!」の範囲に含まれるはずです。
部屋の広さに準じてクローゼットも広く、スーツケースをガバっと開く場所も用意されています。バレットスタンドを置いてあるホテルは久々だ。
ミネラルウォーターやコーヒー、お茶類は無料で、その他のスナックやドリンク類は有料です。このあたりのラインナップは他のハイアットリージェンシーに準じています・
ウェットルームも広々としており、シャワールーム、トイレ、洗面所、バスタブが設けられています。ただ、それぞれがガラス張りで丸見えなので、ひとりが使うと同伴者は利用が難しくなります。
ベッドルーム方面を望む。ブラインドを上げれば窓から中庭のグリーンが見えて気持ち良いのですが、長風呂するともう一人はトイレにも行けなくなるので、やはり出張者がソロで使うべきホテルなのかもしれません。
共用設備に参ります。こちらは屋外プールでかなりの広さを誇り、それでいて利用者は殆どいないという奇跡のような物件。奥の家みたいな建造物はプールサイドのバーであり、ファランたちが昼からビールと惰眠を貪っています。ちなみにファランとはタイ語で「西洋人」や「白人」を指し、日本語でいう「外人」に近いニュアンスだと理解しています。
フィットネスセンターも広々としており、全610室を誇る巨艦ホテルに相応しい設備のラインナップです。その他、スパやカンファレンスなどを開くためのイベントスペース、ビジネスセンターも完備しており、空港ホテルとしてはかなりのファンダメンタルズと言えるでしょう。カクテルタイムは17-20時と長い。食事も軽食に留まらず、かなりしっかりとした料理も用意されていたので、夕食の代用とすることも可能です。
酒類につき、ビール類はもちろんのことワインのラインナップが豊富。ゲストが居なさ過ぎてヒマなのか、席に座っているとスタッフからジャンジャン注いでくれます。
朝食はクラブラウンジで摂っても良いし、平会員向けのレストランを利用することも可能。こういう場合はレストランのほうが料理が充実していることが多いのですが、相変わらずラウンジはガラ空きで貸し切り状態だったので、ラウンジで摂ることにしました。
料理のラインナップはよくあるラウンジめしです。タイを感じさせる料理は殆どなく、やはりそういった料理はレストランに並ぶのでしょう。何だか久しぶりに全く辛くない食事を摂りました。タイに来てからずっとうっすらお腹が痛かったので、これはこれでありです。
卵料理はオーダー制で、やはりスタッフはヒマしているのか甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます。スクランブルエッグに火がカッチカチに通っているのはお国柄といったところでしょう。
空港ホテルとしては大変素晴らしいものであり、LAの「Hyatt Regency Los Angeles International Airport」と比べると段違いのクオリティの良さです。バンコク中心地へ20分ほどで行ける高速鉄道が直結しているので、旅行者が敢えて当館に滞在するのもアリな作戦かもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。