Na Aroon(ナアルーン)/Sukhumvit Soi1(バンコク)

今回のバンコクは開業したばかりの「ハイアット プレイス バンコク スクンビット1(Hyatt Place Bangkok Sukhumvit 1)」に滞在しているのですが、そのホテルから歩いてすぐの場所にある推しのレストラン「Na Aroon(ナアルーン)」をご紹介しましょう。

1942年に建てられたタイ式ヴィラを利用した一軒家レストランで、「Ariyasom Villa」というブティックホテルに併設されています。場所はスクンビット ソイ1の奥の奥。BTSプルンチット駅から歩いて15分ほどです。
店内は伝統的なタイ建築様式を反映しており、高い天井が気持ち良い。シャンデリアとアンティークな調度品が、オリエンタルな高級感を醸し出します。テラス席もあって、かなりの大箱。予約が推奨されていますが、予約ナシでお邪魔しても余裕で入れました。
飲み物は高くなく、ビールを飲んでも1杯千円もしません。このクラスのレストランでこの価格に落ち着くのはアジア旅行の美点と言えるでしょう。
ヤム・トゥア・プルー。日本語メニューでは「四角豆のサラダ」と解説されており、ピリ辛で酸味が効いています。シャキシャキの四角豆に、揚げエシャロットが香ばしい。
ラープ・トート。ツナのすり身を揚げた肉団子とでも言いましょうか、ニッチャリとした食感で密度が高いのが特長的。ピリッとした辛さと、ミントなどのハーブの爽やかな香りが食欲を刺激します。これは日本人が大好きな味だ。ビールにとても良く合います。
日本でも市民権を得たマッサマンカレー。タイ発祥でありながら、インドやマレーの要素も取り入れた、複雑で豊かな味わいが特長です。ココナッツミルクのまろやかさの中にスパイスの温かみとピーナッツの香ばしさが溶け合っています。また、当店はベジタリアン寄りのレストランなので、肉類の代わりに大豆ミートが用いられていましたが、全く違和感なく楽しむことができました。
オマケ(?)でピクルス的なモノも付いてきます。バシっと酸味と甘味がきいて、ああ、タイだなあと感じるひと時。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり4千円ほど。この雰囲気の中でこのクオリティの食事を摂ってこの支払金額は大変お値打ち。円安で日本は終わったと嘆く方も多いですが全然そんなことないですよ。さあ皆で旅に出よう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。