スタミナラーメン天邪鬼(あまのじゃく)/日吉(横浜市)

2025年3月に産声を上げた「スタミナラーメン天邪鬼(あまのじゃく)」。日吉駅から歩いて数分に位置し、以前は「らぁ麺にし田」があった場所です。「スタミナラーメン」という名称は、一般的に茨城県のご当地ラーメンを指すことが多いですが、当店は「すず鬼」の「スタ満そば」にインスパイアされたものだそうで、横浜では初登場のスタイルと言われています。
店内はカウンター席のみで14-15席といったところでしょうか。以前の店舗と殆どレイアウトが変わっていません。セルフサービスのお茶が中々おいしい。
私は定番の「スタミナラーメン(醤油)」を注文。900円のところ、プラス100円で「野菜マシ」にしてもらいました。ニンニク・ショウガ・背脂が無料トッピングで、それらの全部のせがオススメとのこと。それぞれ腰が引けるほどトッピングし、それぞれのエリアごとに味が変わってくるのが面白いです。
このラーメンは変わってますねえ。富山ブラックラーメンを彷彿とさせる風貌ですが、スープそのものは意外に甘く、牛丼のつゆだくを飲んでいるかのようです。粗めに刻まれた玉ねぎが更なる牛丼感を醸し出しジャンキーな味わい。
チャーシューは角切りで、しっかりと味が沁みています。開業当時の口コミには「豚が臭い」との表記が目立ちましたが、私がお邪魔した際は特に気になりませんでした。
麺が美味しい。菅野製麺所謹製の極太縮れ麺を用いており、ゴワゴワ・ワシャワシャとした噛み応え。パンチのあるスープにピッタリの食べ応えです。大盛にすれば良かったなあ。
ゴハンとのセットものもあり、生卵を漬けて食べるとのことですが、なるほどこのスープであれば牛丼・すき焼きっぽくなって面白い試みだと得心しました。日吉は学生街ど真ん中でありラーメン激戦区ですが、当店のラーメンは独特の味覚なので、面白いポジションを気づくかもしれません。今後の活躍が楽しみです。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。