トン テム ト(Tong Tem Toh)/チェンマイ(タイ)

チェンマイで屈指の人気を誇るタイ北部料理店「トン テム ト(Tong Tem Toh)」。チェンマイのお洒落なショップやレストランが集まるニマンヘミン通りに位置し、私が滞在している「アキーラ・マナー・チェンマイ(Akyra Manor Chiang Mai)」から歩いてすぐで、また、近くに大人気カオソーイ専門店「カオソーイ ニマン(Kao Soy Nimman)」もあります。
16時というヘンテコな時間にお邪魔したのでスっと着席できましたが、店名は「トンさんの満席になるお店」という意味であり、その名の通りピークタイムは行列必至の大人気店。観光客だけでなく地元民にも支持されているのがワクワクします。

屋内席と屋外席があって、屋内席といっても屋根があるだけで空調は無いのでそのつもりでどうぞ。また、場面で蚊がめっちゃ刺してくるので、気になる方は長袖長ズボンに虫よけスプレーしてきましょう。
ビールは大ビンで100バーツぐらいだったっけな。東京やバンコクに比べると値付けが良心的で、東京では何でもない焼鳥屋で中瓶が1本1,100円もすることを考えると気持ち良く飲み進めることができます。
オススメ料理的な一覧に載っており「Stir Fried Sweet Vegetable W / Eggs」と表記されていたのですが、「甘い葉」とは何だろう。いずれにせよ葉野菜と玉子を炒めたシンプルな料理であり、親子丼の玉子にめっちゃ火を通したような味わい。全く辛くないので、日本人でも抵抗なく食べ進めることができるでしょう。
こちらは豚ひき肉の炒め物。炒めたひき肉の食感がカリッと香ばしく、様々なスパイスやハーブで複雑な味わいです。意外にも酸味がきいており、程よくピリ辛でもある。日本で食べるガパオの肉の部分とはまた違った魅力がある料理です。
こちらは北部風のカレーで、具材は鶏肉。こっちはガッツリ辛いですねえ。しかしながら、辛いと言っても複雑さを感じさせる辛さであり、たっぷりのショウガの風味と相まって重層的な味覚です。ただ、鶏肉がKFCの一番食べにくい部分みたいな箇所ばかりだったので完食するに難儀しました。お店の推しは豚肉だったのですが、ひき肉の炒め物も注文するから違う肉にしてみようと安易に考えた私に責任があります。
ゴハンはもち米かうるち米を選択することができ、前者を選択。ビニール袋に入ってくる面白いプレゼンテーションで、日本の赤飯みたいにニッチャニッチャしておらず、グミというか何というか強い弾力を感じさせます。もち米ひとつ取っても色々違うんやな。
以上の注文でお会計は500バーツ(約2,000円)ほど。食事の質ならびに量を考えれば大変お値打ちであり、何より美味しい。やはりタイ料理はタイに来て食べるべきだと再認識。そういう意味ではせっかく日本で生まれ育ったのだから、もっと日本料理を食べるべきなのかもしれないと色々と考え込んだ食事でした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。