初めてのチェンマイは「アキーラ・マナー・チェンマイ(Akyra Manor Chiang Mai)」に滞在しました。「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)」に加盟する高級ブティックホテルで、ニマンヘミン(Nimmanhaemin)地区に位置し、空港から車で15分ほどです。
ドライバーからポーターへの荷物の引継ぎ、チェックイン手続きなどは非常にスムーズ。客室数は確か60室ほどと記憶しているのですが、その割にはかなりしっかりとしたロビーのつくりと言えるでしょう。私はヒルトンのダイヤモンド会員なので(ヒルトンとSLHは2025年から提携を開始)、気前よくアップグレードして頂けました。
部屋は広く、中央に謎の風呂場があり(後述)、どこからどこまでを部屋としてカウントすれば良いかわかりません。こちらは入室してすぐの空間です。部屋は薄暗く、寝るときはひとつひとつのスイッチを消して回る必要があり、オシャレすぎてすげえめんどくさい。
ベッドは大きくドッシリとした誂えで寝心地良し。エジプト麺の滑らかなシーツも肌触りがグッド。しかしながらサイドテーブルが無かったり、ライトのスイッチがわかりづらかったりと使い勝手はイマイチ。また、夜でも外(?)でガンガンにクラブミュージックがかかっており、耳栓をして寝ました。逆サイドからの眺望。ほら、謎の風呂場が見えるでしょ?一人掛けソファの位置もヘンだし、どうにも人間工学を無視した動線なのです。テレビにキャストもできず、オシャレを装ってはいますがひと世代前の仕様に感じる。
部屋の大きさの割にクローゼットは小さく、スーツケースをガバっと開く場所と服をかける場所が重複しておりUXが悪い。この部屋を設計した方は、あまりホテルで過ごしたことが無い方なのかもしれません。
ビュッフェ台にはサラダや果物などが盛りだくさん。東京でたっぷり摂る行為は貴族に等しいですが、東南アジアであれば浴びるように楽しむことができます。
オープンサンドには玉子とソーセージがドッサリ。写真からは見え辛いですが土台には厚切りのカンパーニュが用いられており、程よく酸味があって、本物感のある味わい。玉子がカッチカチに火が通っているのは文化の違いでしょう。
デスクとミニバー、化粧台があるエリア。このデスクも使い勝手が悪くって、妙に高く椅子は背もたれ無しのハイチェア。ガッツリとPC作業するには全く不向きです。
ミニバーのラインナップは一般的な高級ホテルのそれであり、ミネラルウォーターとお水・コーヒー類は無料でした。部屋の大きさの割にクローゼットは小さく、スーツケースをガバっと開く場所と服をかける場所が重複しておりUXが悪い。この部屋を設計した方は、あまりホテルで過ごしたことが無い方なのかもしれません。
目玉のお風呂場。まるで水族館のようであり、どのテンションで入浴すれば良いのでしょうか。外からは見えないように窓は木や壁(?)で覆われているのですが、実質的には窓のない部屋であり、冬の北欧に滞在している気分です。
ウェットエリアも文句なしに使い勝手が悪く、なぜティッシュが無いんだ、なぜここにビンの水が置いているんだ危ないじゃないかと、いちいちイライラしてしまいます。屋上のプールを覗いてみると、水族館のショータイムのような設営。脇のソファはバー利用客のために設けられたものであり、泳ぐのもその姿を見せられるのも気持ち悪い、お互いが不幸になるプールでした。
フィットネスセンターは地下にあり、会議室ほどの部屋に無理やり機器を詰め込んだ感があります。それにしても地下で真っ暗なので、秘密の人体実験場に閉じ込められたような圧迫感がありました。
朝食は2階のダイニングへ。テラス席が広く取られており、グリーンも味わえて気持ち良い。料理は簡単なビュッフェに加え、メニューにある料理を2品選んでOKとのご案内。ビュッフェ台にはサラダや果物などが盛りだくさん。東京でたっぷり摂る行為は貴族に等しいですが、東南アジアであれば浴びるように楽しむことができます。
オープンサンドには玉子とソーセージがドッサリ。写真からは見え辛いですが土台には厚切りのカンパーニュが用いられており、程よく酸味があって、本物感のある味わい。玉子がカッチカチに火が通っているのは文化の違いでしょう。
タイ料理もあります。こちらはカイクラタ。タイの定番朝食で、熱々の鉄鍋で提供される目玉焼き料理です。豚ひき肉、中華ソーセージ、ベーコン、ネギなどの具材が乗っています。ほんのりとスパイシーでビールが欲しくなる味覚です。
クイジャップ。巻いた米麺が特徴的な豚肉スープ麺料理です。胡椒が効いた濃厚なスープに、揚げ豆腐、ニンニク、ゆで卵、ネギ、揚げて刻んだ豚肉などが具材として入っています。全く辛くなく、日本人の口にも良く合います。
ただ、朝食は悪くないものの、やはり全体としてオシャレを取って付けたようなホテルに感じました。パっと見はクールなのですがUI/UXが最悪で、やはりハイアットやヒルトンなどの世界的ホテルチェーンはシステムが良く練られているなと感心。色んなホテルに泊まることは大事だなと再認識した滞在でした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。