ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

韓国家庭料理 はな/白金高輪

恵比寿3丁目の交差点近くにある「韓国家庭料理 はな」。広尾・白金台・白金高輪・恵比寿・目黒の重心にある陸の孤島であり、ローカルのゲストが多い地域密着型の韓国料理店です。
古民家を改装したような内装で、どこか韓国のニュアンスを感じさせる誂えです。1階にはテーブル席が3-4卓あり、2階に上がっていくゲストも見かけました。
私は「はなセットランチ」を注文。チゲとビピンパに小鉢やサラダが付いて2,200円です。
ミニサラダが付いて来るのが嬉しいですね。ただし韓国風というわけではなく、一般的な定食屋で出てくるミニサラダ味です。
チゲは豆腐・キムチ・納豆の3種から選ぶことができ、キムチをチョイス。ただ、けっきょく豆腐も入っていたので、この選択が私の今後の人生にどのような影響を与えたのかは不明です。味は辛すぎず酸っぱすぎず、万人受けする味覚です。
ビピンパ。いわゆる韓国の混ぜご飯であり、石焼ではないため、より一層混ぜご飯感が強い。不味くは無いのですが、どうにもパンチに乏しい味覚であり、蛋白質が足りません。
小鉢も色々付いて来るのですが、一般的な定食屋のオマケ程度の味覚です。
2,200円のランチとしては物足りませんでした。もっと安い、例えば1,300円の唐揚げランチなどであればもう少し印象は違ったのかな。また、ディナータイムはより正統的な韓国料理を出しているようなので、タイミングとメニュー選びって難しいなと感じたランチでした。

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松尾香辛料(まつおこうしんりょう)/松尾(那覇)

「牧志公設市場」あたりの猥雑な飲み屋街に位置する「松尾香辛料(まつおこうしんりょう)」。2023年にオープンした新しいお店であり、すぐ近くの「まいすく家」の系列店のようです。
店内は変わった構造で、カウンター席とテーブル席が壁や柱で区切られて並んでいます。意図して建築したものではないとは思いますが、結果として半個室のように楽しむことができて居心地が良い。
ドリンクはオリオン生が450円と、これぞ那覇・これぞ牧志な価格設定です。スパイスやハーブを駆使した自家製酒も用意されており、変わり種を色々と楽しむことができます。とても楽しい。
「おばんざい5種盛り合わせ」のひとつであるミネストローネ。那覇といっても冬場の夜は10度に迫るほど冷えるので、この暖かさはありがたい。
「おばんざい5種盛り合わせ」の続き。いずれも一風変わった調味であり、自家製酒と合わせて異国情緒(?)を楽しみます。
ラム肉のチリコンカン。ラム肉特有の香りが、チリコンカンのスパイシーな味わいに深みを与えます。牛肉や豚肉とは違う、ちょっとワイルドなコクがある。各種のスパイスがラム肉の臭みを消し、食欲を刺激する風味をプラスします。
モロッコ風スパイス春巻き。スパイスが織りなす複雑な香りが独特の風味を生み出します。周囲の猥雑な飲み屋街の雰囲気含めてエキゾチックな気分に浸ることができます。
スパイスおでん盛り合わせ。おでんダネは伝統的なものですが、そこへスパイスの刺激が加わって、面白いハーモニーを生み出しています。ダシの旨味をベースに奥行きのある味わい。スープカレーともまた違う、新しい味覚です。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は3,000円ほどと、小躍りしたくなる費用対効果の良さ。いずれの料理も創作的ながらきちんと美味しく、興味深い。スパイスカレーを中心としたスパイス文化圏の真骨頂とも言える複雑な味覚です。次回は〆のカレーも試してみたい。オススメです。

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熊の焼鳥(くまのやきとり)/中目黒

大阪で好評を博した会員制の焼鳥店「熊の焼鳥(くまのやきとり)」が東京に進出。2020年にオープンし、当面は特別に非会員でも予約可能としています。いずれは完全会員制への移行が予定されているとのことですが、早いもので、もう2025年である。
入口にはデジタルキー(?)的なロックがかかっており、西麻布のラウンジっぽい雰囲気を演出します。しかしながらピンポンを押せば誰でも開けてくれるようでもあります。店内はシックな内装で、「いぐち」系列に似た印象を受けました。
飲み物がお値打ち。写真の香るエールが770円と、このあたりの相場を考えれば良心的な値付けでしょう。日本酒はワイングラスにたっぷり注いでくれて千円とお値打ち。クリュッグは酒屋で買うよりも安いかもしれません。
まずは「とりたく」。鶏の胸肉を湯引きし、たくあんと一緒に合えました。ちなみに熊が出迎えてくれますが、トイレやおしぼり、グラスに海苔と店内は熊だらけであり、何か事情があるのかもしれません。
さっそく焼鳥。まずは「ももねぎ(ねぎま)」。ベーシックな味わいで、ベーシックな味わいがしました。
お口直しに大根おろしとしば漬けが用意されるのですが、なんかこう、拘りが感じられません。人工的な味がする。
コースとは別に「もも皮湯引き」を注文。七味(?)を上手く用いており面白い味覚です。
胸肉の幽庵焼き。味は悪くないのですがサイズがあまりにも小さいため、どうしても点検するような目で見つめてしまいます。
つくねは「日本一柔らかい」と胸を張るのですが、サイズの小ささと柔らかさ含めてレトルトのミートボールを想起させる口当たりです。塩味とタレ味をミックスでお出し頂いているそうですが割とどうでもいい。
サラダはほんのひと口で乳酸が溜まる。ドレッシングにはスイートコーンを用いており、しっかりと甘いのが興味深い。
せせり。鶏の首肉を使用した部位であり、その食感が特長的なのですが、いかんせんサイズが小さすぎてその美点を活かしきれていませんでした。
ハツモト。心臓につながる大動脈の付け根部分です。筋肉質で弾力があり、コリコリとした食感が特長的なのですが、いかんせんサイズが小さすぎてその美点を活かしきれていませんでした。
きもとろ。いわゆるレバーであり、これは実に濃厚な味わいなので、サイズ感としてはちょうど良かったかもしれません。つまり小さいということです。
聖護院大根を炊いたんに鶏の肉味噌をトッピング。普通に美味しいのですが、串に刺して焼く意図はよくわかりませんでした。
膝ナンコツ。その名の通り膝のナンコツの部位であり、その食感が特長的なのですが、いかんせんサイズが小さすぎてその美点を活かしきれていませんでした。
手羽先は串に刺していない状態での提供。食べ方がプリントされた熊のおしぼりと共に供されるのですが、わあ可愛い!と盛り上がるには私は歳を重ね過ぎたようだ。
焦がしキャラメルのアイスは焦がしキャラメルの味がします。
以上を食べ、3杯だけ飲んでお会計はひとりあたり1万円強。まあまあ高い割にパっとしない焼鳥でした。やはりサイズが小さすぎるのがネックですね。量も味のうちだと私は思う。店中に溢れる熊のマスコットや入口のデジタルキーに会員制など、本質以外の部分に力を入れており底が浅いのも気になる。飲食店の価値はその実質で問うべきだ。

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
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麺狂浪人 卍(めんきょうろうにん まんじ)/若狭(那覇)

「NEORYUKYU CREATIVE NOODLES」を標榜し、日替わりでラーメンを提供する「麺狂浪人 卍(めんきょうろうにん まんじ)」。場所は那覇市若狭で、県庁前駅から歩いて15分ほどです。雑居ビル3階に位置し、外観からはラーメン店が入居しているようには見えない。
「外観からはラーメン店が入居しているようには見えない」と記しましたが、実際にラーメン屋ではなく、シューティングバー(?)の日中帯を間借りしているようです。セルフでお茶や箸を用意し、注文を自分で伝票を書いて店主に手渡します。
この日のメニューは「鯖鯵塩蕎麦」で、並盛が950円。ウズラの玉子とレアチャーシューをトッピングしてもらい、総額で1,250円です。スープは鯖と鯵の旨味が凝縮されており、塩気は強め。キレイな黄金色ながら力強い味覚です。
レアチャーシューが良いですねえ。低温調理で仕上げており、しっとりとした口当たり。かなり分厚く食べ応えもあって、人気の焼き肉屋の人気メニューのようなパワフルさが感じられました。
麺も日替わりなのでしょうか、この日の麺は細麺で歯切れの良い食感。魚介の旨味たっぷりのスープをよく持ち上げ、ラーメンとしてのバランスの良さを演出します。
美味しかった。那覇のラーメンとしては高めの価格設定ですが、その価値は十二分にあり、メニューは日替わりで1種類のみという潔さも素晴らしい。金曜日や月末には特別なラーメンを用意するそうで、次回はその日を狙ってお邪魔したいと思います。

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