くいしんぼー山中(kuishinbo YAMANAKA)/桂(京都)

京都の桂駅から歩いて15分ほどの場所にある「くいしんぼー山中(kuishinbo YAMANAKA)」。1976年オープンの老舗であり、京都を代表するステーキハウスのひとつです。食べログでは百名店に選出され、ブロンズメダルも受賞しています。
我々はランチタイムにお邪魔しましたが、キツキツに席を埋めるということはなく余裕のある運用です。外国人が結構居たのにビックリ。京都とは言え中心地から車で30分以上は離れているのに凄えなあ。
まずはジャガイモが出てきます。普通に美味しいのですが、なぜいきなりジャガイモなのかは意図が不明です。どっちかっていうとステーキと一緒に食べたい味覚です。
コーンスープ。とうもろこし本来の甘みがダイレクトに伝わり、また、クリームも含まれているのかリッチな味わい。素朴だが上質。バケツいっぱい飲みたいくらいです。
サラダも上々。野菜そのものの質が良く、シャキシャキと小気味良く頬張ることができます。欲を言えば、この倍たべたい。
主題のステーキ。開業時からの取引先である「マルキ福永喜三郎商店」から仕入れる近江牛を頂きます。ミディアムレアがオススメとのことでそのようにお願いし、なるほど小豆色の焼き目が美しい。芳醇な香りが特長的で、咀嚼するたびに上品な甘みと脂の旨味が溢れ出る。
白ゴハンとお漬物も出ます。ソースをたっぷり絡めた肉と白米がとても良く合う。近くのニイチャンはハンバーグとその脂を少し残した皿にライスをぶち込んでおり、うおーそっちもめっちゃうまそうやんけ。
デザートはえらく野暮ったいものが出てきたなあと苦笑いするのですが、これがバカうま。特にこのプリンは卵の風味が濃厚で、重厚で、滑らかで、信じがたい美味しさです。わが心のプリンベスト5に入るかもしれません。
食後のお茶を楽しんでごちそうさまでした。以上の「和風ステーキランチ」が8,800円で、お肉の質および量を考えれば大変お値打ち。加えてプリンがびっくりするほどユートピア。その他のメニューにつき、「ハンバーグランチ」は3,300円、2,000円の「特選近江牛ビーフカレー」も気になる。まとめて全部注文しちゃえば良かったと3週間ほど後悔しました。
京都の中心部からのアクセスは良くないですが、近くには皇室関連施設である「桂離宮」もあるので、まとめて訪れると良いでしょう。「桂離宮」に入るには宮内庁のウェブサイトから予約する必要があり、そのUI/UXが阿部寛のホームページに近いものがあって一見の価値あり。

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