蒲田駅東口から歩いて4-5分の場所にある徒歩4分の「 台湾式朝御飯 喜喜豆漿(ききとうじゃん)」。以前は雑色にあったようですが、蒲田の姉妹店「美美小吃(メイメイシャオチー)」の日中帯として移転してきたようです。
店内はレトロな雰囲気で、どこか日本の食堂に通じる雰囲気。メニューを見ながら食べたい料理をセルフで伝票に記入していきます。店のオッチャンオバチャンは感じ良く、台湾語交じりで親切に対応してくださいます。
一番人気であり、店名の由来ともなる「豆漿(トウジャン)」。温かいオカズ系の豆乳スープです。当店のそれはかなり凝固しており、白い茶碗蒸しに近い代物。ネギや干しエビ、油条(揚げパン)などに加え、酢の酸味が強くあるのが特長的です。
「蛋餅」につき、「蛋」は卵という意味であり、さしずめ台湾式の卵クレープといったところでしょうか。台湾の朝食として定番の料理です。
「魯肉飯加蛋(ルーローハン ジャーダン)」は、いわゆる魯肉飯の煮卵トッピングであり、八角などの香辛料の香りがプンプン。甘辛く煮込まれた豚肉と白米がよく合います。煮卵はカッチカチに熱を通すスタイルです。
大根餅。大根をすりおろして作る大根餅は、大根本来の優しい甘みと風味が凝縮されています。もちもちとした独特の食感も楽しく、表面に香ばしい焼き目とのコントラストが風味を豊かにします。台湾風の蒸しパンに茹でた鶏肉とソースを挟んだもの。温かいチキンサンドイッチもしくはチキンバーガーといった仕上がりであり、たっぷりのマヨネーズソース(?)が分かり易い美味しさ。ちなみに私の大好物である「胡椒餅」もあったのですが、注文が入ってから作り始めるので30分を要するとのこと。フライトの時間もあるため今回は断念。
以上を食べて3千円。東京で豆漿と言えば五反田の「東京豆漿生活(とうきょう どうじゃん せいかつ)」が有名ですが、なかなかどうして当店も勝るとも劣りません。メニューの豊富さや行列の無さを考えると、当店のほうが使い勝手は良いかもしれない。フライトの前後にちょっと立ち寄ってみると、旅の余韻にもうひとつの彩りを添えることができますよ。

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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン