国際通りの「ホテルJALシティ那覇」裏にある「花はな商店(はなはなしょうてん)」。「花レモンそば」を始めとする様々なフレーバーの沖縄そばが耳目を集め、今では瀬長島のウミカジテラスにも支店を展開しています。
店内はザ・沖縄のそば屋といった風情であり、カウンター席にテーブル席、お座敷席があります。早朝から営業しており「朝そば」なるお得なプランも用意されています。
券売機は店内奥にあり、入り口からのアプローチに困惑します。加えてそのUI/UXは混乱をきたしており、外国人にとってはかなり厳しいシステムかもしれません。もちろんお店の方に尋ねれば親切に教えてくれます。
スペシャリテの「花レモンそば」。冷たいタイプと温かいタイプがあり、今回は冷でオーダー。注文してから思いのほか時間を要したので、生そばからの茹で立てを提供しているのかもしれません(一般的に沖縄のそば店は茹で置き)。レモンはすり鉢に移し、トンカツ屋のゴマよろしく、すりこぎでグリグリとエキスを絞り出していきます。
おおー、この麺は美味しいですねえ。コシが非常に強く、モチモチとした歯ごたえが後を引く美味しさです。なんでも独自ブレンドの小麦粉に魚粉を練りこみ、48時間も熟成させているそうです。レモンやガリの酸味とも良く合い、歯ごたえ含めて盛岡冷麺に近いニュアンスを感じました。
こちらは「そば定食」で、いくつかのフレーバーの中からひとつを選び、また、餃子か唐揚げかをチョイスします。今回は「ソーキそば」に「唐揚げ」と「ジューシー」がセットで1,150円です。
温かいそばも美味しいですね。スープからは豚骨に昆布、カツオの風味が感じられ、語感ほどクセは強くなくゴクゴク完飲できるタイプです。麺は冷製のほうがその特長を良く捉えられますが、温かくしても沖縄そばそのものとして美味しい。ソーキは骨離れ良く上品な味わいです。
他方、唐揚げは中くらいの美味しさです。もちろんこれは沖縄そばに比しての評価であり、唐揚げそのものとしては充分に美味しい。
ジューシーも一般的な味わいで、お星様の引き立て役Bです。やはり「花レモンそば」の味わいが衝撃的すぎて、サイドメニューの印象は薄くなってしまいます。ビジュ自慢のスダチそばをサンプリングした企画モノと思いきや、料理としてキチンと美味しかった。まさに唯一無二の味わい。次回は早起きして「朝そば」にチャレンジしてみよう。
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