栄町の「ビストロ グロワール(Bistro gloire)」。2015年に開業したフランス料理店で、自家製のシャルキュトリが人気であり、地元の食材を多用することでも好評を博しています。
店内はフランスのビストロの内装そのままで、フランス語のラジオ放送も雰囲気を盛り立てます。カウンター席が数席にテーブル席が4-5卓で、トータルでは20席ほどでしょうか。
シャルキュトリを中心にアルザス地方の料理が多くオンリストされていますが、チェコのビールや料理も推されています。「ピルスナーウルケル」は注ぎ方も指定できるという拘りよう。ピルスナーながらボディにしっかりとした味わいです。
お通しは2種から選ぶことができるのですが、2人でお邪魔したのでひとつづつ頂きました。お通しで手の込んだキッシュや上質なサラミを用意してくれるとは、この時点で良いお店だと確信しました。
リヨン風サラダ。先ほどは「アルザス地方の~」と記しましたが、ビストロの定番料理も揃っています。砂肝のコンフィやスモークしたベーコンがたっぷりで、肉々しく食べ応えがあります。
リヨン風サラダ。先ほどは「アルザス地方の~」と記しましたが、ビストロの定番料理も揃っています。砂肝のコンフィやスモークしたベーコンがたっぷりで、肉々しく食べ応えがあります。
シャルキュトリの5種盛り。パテドカンパーニュに仔羊のテリーヌ、リエット、レバーのムース、ゆでハム。いずれも自家製であり、肉そのものの味わいがダイレクトに伝わって来ます。また、仔羊のテリーヌにはスパイスがたっぷりと練り込まれており、思いのほかスパイシーで示唆に富んだ味覚です。この1プレートで2,200円とは世界でもトップクラスに良心的な値付けと言えるでしょう。
テットドコション。冷製のゼリー寄せスタイルで出す場合もありますが、当店はカリカリに焼くタイプ。外側の香ばしさと、中のとろけるような柔らかさのコントラストが絶妙です。豚の頭部の様々な部位が織りなす食感と、凝縮された旨味が口の中に広がり、お酒がグイグイ進むのだ。
カスレは県産の鶏のコンフィにポークソーセージ、ベーコンに加え、白インゲン豆の煮込みがたっぷり。それぞれの素材の旨味が溶け合い、奥深いハーモニーを生み出します。こちらも香辛料がたっぷりと組み込まれており、滋味深くも刺激的な逸品。
以上を食べ、軽く飲んでお会計はひとりあたり7千円前後。料理の質・量を考えれば素晴らしい費用対効果であり、やはり沖縄は豚肉料理にうるさく、シャルキュトリのレベルの高さを再認識したディナーでした。「Bistro Groin Groin(ビストロ グロングロン)」や「Apérowa(アペロワ)」と並んで素晴らしいシャルキュトリを提供するお店としてブクマしておきましょう。

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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- オトワ レストラン(Otowa restaurant) ←本気でフランスの料理文化に取り組んでいる。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション (Joel Robuchon) ←やはり完璧。
- La couleur d'ete(ラ クルール デテ) ←選んだ孤独は良い孤独。
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン。
- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
- elan(エラン) ←表参道のナポレオン。
- 銀座 大石 ←自分が働くならこういう職場。
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある。
- ル・マンジュ・トゥー ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- エルヴェ(eleve) ←アラカルトでもコースでも自由自在。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ) ←流行り廃りに捉われないマッチョな料理。
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- エステール(ESTERRE) ←料理もサービスもパーフェクト。外せない食事ならココ。