台北ローカルに大人気の小籠包屋さん「犁園湯包館(Li Yuan)」。最近ではNVIDIAの創業者である黄仁勲(ジェン・スン・フアン)が訪れたことで話題となりました。土曜日の19時というゴールデンタイムに訪れると軒先には多くの待ち人。それでも回転は良いので、記帳台に名前を書いて待つと、15分ほどで席に着くことができました。
注文を済ませ、セルフの調味料カウンターに向かい、自分好みのタレをクリエイトします。調味料のほか、千切りのショウガや台湾風(?)のキムチもご自由にどうぞ。お茶も部活のデカい水筒みたいな入れ物にたっぷり用意されています。
主題の「上海小籠湯包」。当店の小籠包は色んなフレーバーが用意されていますが、コチラが最もプレーンなもの。皮は薄く中にはスープがたっぷり。旨味は強いものの、少しもしつこさは感じさせません。「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の繊細なそれとは、また違った魅力が感じれました。
こちらは「蝦仁燒賣」。漢字から分かるように、エビ入りの焼売です。ベースは豚ひき肉のシュウマイであり、そこにエビがトッピングされているスタイル。先の小籠包に比べるとジューシーさに欠けるものの、普通の日本人からすると、すげえ旨いシュウマイです。
野菜料理に「水蓮菜(スイレンサイ)」の炒め物。空心菜と同様に茎が空洞になっているのが特長の野菜であり、シャキシャキとした食感が心地よい。クセのない味わいで、箸休め的にサクサク食べ進めることができます。
牛肉餡餅。牛肉を小麦粉の皮で包んで焼いたものであり、餃子のように皮が薄くパリッとしているのが特長です。中の餡には牛肉の旨味がギュウと詰まっていて、ジューシーで後を引く美味しさ。個人的には小籠包よりもこちらのほうが好きかもしれない。
〆に「酸辣湯(サンラータン)」。日本でもおなじみの酸味と辛味が主役のスープですが、当店のそれは穏やかな味わいです。
以上を食べ、お会計はひとりあたり2千円もしませんでした。うひょー、なんてお値打ちなディナーでしょうか。そりゃあ人気が出るわけだ。胃袋が許すのであれば、小籠包の他のフレーバーも試してみたった。
もちろん小籠包以外にも色んな中国料理が用意されているので、大人数で訪れて皆でワイワイやりましょう。オススメです。

関連ランキング:台湾料理 | 南京東路駅周辺
関連記事
それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
- チャイナハウス龍口酒家(ロンコウチュウチャ)/幡ケ谷 ←東京の10,000円以下の中華だとダントツ好き
- 中華銘菜?陽(センヨウ)/東高円寺 ←率直に美味しくアラカルト可なのが嬉しい
- サエキ飯店/目黒 ←切れ味抜群
- ShinoiS(シノワ)/白金台 ←めちゃ美味しいんだけれど高いんだよなあ
- 4000 Chinese Restaurant/西麻布 ←王道中の王道の中華料理ですげえ旨い
- センス(Sense)/日本橋 ←あれだけ香港に通い詰めた結果、日本の飲茶が一番とは実に複雑な心境
- 南方中華料理 南三(みなみ)/四ツ谷 ←素晴らしい、何も言うことは無い
- 蓮香(レンシャン)/白金高輪 ←日本人が一般に想像する中華料理のイメージを打破する多彩な魅力
- 中華バル 池湖(いけこ)/渋谷 ←度を越した費用対効果
- 紫玉蘭/麻布十番 ←税込800円は神のなせる業
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町(京都) ←フランス料理みたい
- 開化亭(かいかてい)/岐阜駅 ←過剰なものは何も無く、足りないものも何も無い
- Mott 32(卅二公館)/中環(香港) ←この中華料理はちょっと東京には無い
- Lung King Heen(龍景軒)/中環(香港) ←総合力という意味では香港における飲茶で私的ナンバーワン