犁園湯包館(Li Yuan)/南京復興(台北)

台北ローカルに大人気の小籠包屋さん「犁園湯包館(Li Yuan)」。最近ではNVIDIAの創業者である黄仁勲(ジェン・スン・フアン)が訪れたことで話題となりました。土曜日の19時というゴールデンタイムに訪れると軒先には多くの待ち人。それでも回転は良いので、記帳台に名前を書いて待つと、15分ほどで席に着くことができました。
店内はL字型で、奥の奥の方まで客席があり、70-80席ほどありそうです。外国人ゲストの利用も多く、英語や日本語が記載された写真付きメニューもあるのでご安心を。
注文を済ませ、セルフの調味料カウンターに向かい、自分好みのタレをクリエイトします。調味料のほか、千切りのショウガや台湾風(?)のキムチもご自由にどうぞ。お茶も部活のデカい水筒みたいな入れ物にたっぷり用意されています。
主題の「上海小籠湯包」。当店の小籠包は色んなフレーバーが用意されていますが、コチラが最もプレーンなもの。皮は薄く中にはスープがたっぷり。旨味は強いものの、少しもしつこさは感じさせません。「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の繊細なそれとは、また違った魅力が感じれました。
こちらは「蝦仁燒賣」。漢字から分かるように、エビ入りの焼売です。ベースは豚ひき肉のシュウマイであり、そこにエビがトッピングされているスタイル。先の小籠包に比べるとジューシーさに欠けるものの、普通の日本人からすると、すげえ旨いシュウマイです。
野菜料理に「水蓮菜(スイレンサイ)」の炒め物。空心菜と同様に茎が空洞になっているのが特長の野菜であり、シャキシャキとした食感が心地よい。クセのない味わいで、箸休め的にサクサク食べ進めることができます。
牛肉餡餅。牛肉を小麦粉の皮で包んで焼いたものであり、餃子のように皮が薄くパリッとしているのが特長です。中の餡には牛肉の旨味がギュウと詰まっていて、ジューシーで後を引く美味しさ。個人的には小籠包よりもこちらのほうが好きかもしれない。
〆に「酸辣湯(サンラータン)」。日本でもおなじみの酸味と辛味が主役のスープですが、当店のそれは穏やかな味わいです。
以上を食べ、お会計はひとりあたり2千円もしませんでした。うひょー、なんてお値打ちなディナーでしょうか。そりゃあ人気が出るわけだ。胃袋が許すのであれば、小籠包の他のフレーバーも試してみたった。

もちろん小籠包以外にも色んな中国料理が用意されているので、大人数で訪れて皆でワイワイやりましょう。オススメです。

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