秦小姐豆漿店(Miss Qin Soy Milk Restaurant)/臺北小巨蛋(台北)

MRT臺北小巨蛋駅から南に10分ほど歩いた場所にある「秦小姐豆漿店(Miss Qin Soy Milk Restaurant)」。このあたりは市場を中心に軽食屋が軒を連ねており、その中でもトップクラスに人気がある豆漿屋さんが当店です。
列に並んでハンバーガーショップのように先払いで注文を済ませ、お隣のイートインスペースに移動します。数分待つと、「〇〇番の方~」のようにスタッフが声を上げながら料理を運んで来てくれるので、雰囲気でレシートを見せれば大体あっているでしょう。
「鹹豆漿(シェントウジャン)」に「蛋餅(タンビン)」にネギ入りのオカズパンに豆乳を注文して800円ぐらいだったっけな。同種のものを東京で楽しめば2千円近くは請求されることでしょう。
豆乳は黒胡麻フレーバーの砂糖抜きでお願いしました。想像以上に黒胡麻の風味が強く、まるで和菓子を食べているような、上品な香ばしさを楽しみます。
主題の「鹹豆漿(シェントウジャン)」。台湾の朝ごはんの定番で、アツアツの豆乳に、お酢をたらして、ザーサイ、油條、ネギ、干しエビなどなどをトッピングして頂きます。豆乳が少しだけ凝固し、おぼろ豆腐のような独特の食感に。当店のそれは調味が濃く液体にボディが感じられ、心に残る美味しさです。
「蛋餅(タンビン)」も台湾の朝ごはんの定番中の定番で、まさに国民食と言えるでしょう。薄い小麦粉の生地を焼いて、卵を割り入れ、くるくると巻いたシンプルな料理です。今回は具材に豚肉を指定し、クミンの風味がきいたスパイシーな仕上がりに。オマケに「獅子頭」という肉団子もつけてもらい、欧米の肉食に勝るとも劣らないパワフルな味覚です。
こちらはネギ入りのパン。いわゆるネギ風味の具材を優しい甘みを湛えたパン生地が包み込み、不思議と調和を生み出します。
以上を食べてお会計は800円ほど。先に記した通り、同種のものを東京で楽しめば2千円近くは請求されることでしょう。「阜杭豆漿」のように台北でトップクラスに有名な豆漿屋は、冗談抜きで500人ぐらい並んでいることも珍しくありません。それに比べて、当店なら10分も待てばサクッと楽しむことができるので、本当にありがたいことです。また来よう。

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