目黒駅から権之助坂を下り、鹿鳴館の少し手前の雑居ビル3階にある「カラビンカ(kalavinka)」。夜はエスニック料理を中心としたアジアン居酒屋ですが、ランチタイムはカオマンガイのセットを提供しています。
日当たりが良く明るい店内。DJブースや音楽機材などが目立ち、夜にはライブなども開催されているようです。ゲストの殆どは女性客であり、キャッキャウフフとした雰囲気です。入り口付近でセルフでお水を注いでから着席しましょう。
カオマンガイは900円なのですが、肉をダブルにしてサラダと味玉をつけたら1,850円もしました。人生で一番高いカオマンガイかもしれません。一時期バンコクによく出張していた身としては、かなり抵抗のある価格設定です。
サラダは200円。シャキシャキとした食感で悪くない味わいです。カオマンガイ本体に比べると費用対効果は幾分マシに感じました。
スープはアツアツで鶏の旨味が溶け込んでおり、ひと口飲むと体の芯から温まります。カオマンガイのタレとは対照的に、優しい味わいです。
主題のカオマンガイ。鶏肉がしっとり柔らかく仕上がっており素直に美味しい。チキンスープで炊いたライスはとてもきれいで丁寧な仕事が伝わってきます。タレは2種用意されており、生姜やニンニクの風味が食欲をそそり、鶏肉とご飯の味をさらに引き立てます。「ナンプラー味玉」は興味を引くネーミングですが、味は中くらいでした。
ダブル分の鶏肉。これだけで600円の追加は高いなあ。いっそのことカオマンガイと、カオマンガイトード(揚げ鶏)の」2セット食べれば良かったなと後悔。そう、当店の食事はポーションが小さく、女子でも大盛注文が続出するサイズ感です。
味はそこそこ美味しいですが、さすがに高杉に感じました。近くのトンカツの名店「とんかつ大宝(たいほう)」のランチよりも高いとは恐れ入る。小食の方のためのお店なのかもしれません。おつかれさまでした。
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- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。