桃園国際空港の「キャセイパシフィック・ラウンジ(Cathay Pacific Lounge)」。以前はビジネスクラスラウンジとファーストクラスラウンジにエリア分けされていたそうですが、現在はひとつに統合されたようです。
ラウンジ内は実に広々としており、ブラウンを基調としつつ採光は確保するという居心地の良い雰囲気。ややもすると当ラウンジはビジネスクラスラウンジながら「JALファーストクラスラウンジ (JAL First Class Lounge)」よりもセンスが良いかもしれません。キャセイは自国の素晴らしいラウンジはもちろん、パリや羽田、成田にまでラウンジを展開していてすごいなあ。
先の写真奥に映っていたのはバーカウンターで、言えば結構ややこしいカクテルも作ってくれます。フラットホワイトなどのコーヒー系の飲み物はもちろん、タピオカミルクティーなどの用意があるのはお国柄といったところでしょう。
キャセイと言えばヌードルバーなので、ビュッフェ形式の料理のラインナップは控えめ。サラダにパン、ちょっとしたチーズとハム類にサンドイッチといったところ。その他、缶のジュースやビールなどはセルフでピックアップしていきます。
点心にミートボール的なブツと蒸し餃子。ご飯ものとしてBBQポーク丼的なものを頂きます。いずれも市中の食堂で食べるそれに似た味わいです。ゴハンものとしては定番の「魯肉飯(ルーローハン)」も用意されており、また、デザートとして「カスタードまん」的なものもあるようです。
〆に担々麺。辛さ控えめゴマ多めのクリーミーなタイプであり、日本人好みする味覚です。このほかワンタンメンや牛肉麺、洋風のものではパスタなどの用意もありました。
パソコンしっかりやるぜエリアもあり、このあたりは静かに過ごすゲストが多かった気がします。ところでシャワー設備がない点は注意が必要ですね。桃園ー香港間は飛行時間も短いからという判断なのかもしれません。

ビジネスクラスラウンジとして素晴らしいラウンジでした。バスルームとシャンパーニュを除けば、香港のファーストクラスラウンジと大差ない居心地の良さです。
ところでチェックイン時にスタッフから「当便は満席を頂戴しているため、〇〇様にはビジネスクラスへのアップグレードをお願いしたい」との申し出があり、もちろん快諾。同伴者と席が離れても良いか、食事のアレルギーなどは無いかなど細かく聞かれた上で搭乗口に向かうのですが、搭乗直前に「やっぱりアップグレードしなくても大丈夫になったから、元の座席でお願い」と、ほとんど地獄とも言える宣告を頂戴しました。
いや、ちょっと待て、そんなぬか喜びは社会的に許されない、であれば最初から思わせぶりなことを言わないでほしい、と食い下がるのですが、「スタッフは"アップグレードを保証する"とは明言していないはずだが、もし必要であれば調査を行うので、改めてwebから連絡して欲しい」と質疑は打ち切り。もぅマヂ無理リスカしょ。
もちろん搭乗口のスタッフに非は無く、チェックインカウンターの調子の良いニイチャンが1000%悪い。この世の中に憎しみの対象が1人増えた瞬間である。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。