Ramen Break Beats(ラーメン ブレイク ビーツ)/祐天寺

2022年に旗揚げし、瞬く間に人気を博したラーメン界隈の新人王「Ramen Break Beats(ラーメン ブレイク ビーツ)」。オープンして暫くは行列の取り扱いに難儀したそうですが、現在はテーブルチェックでの予約制となりました(予約手数料は500円)。

場所は祐天寺の油面地蔵通りにあり、食べログでは百名店に選出され、ミシュランではビブグルマンを獲得しています。
店内はカウンター席が8席ほど。予約時間厳守であり、絶対に遅刻してはならないため10分ほど前に到着するのですが、予約時間にならないと入店できないので、けっきょく待つんやんけというお気持ちです。

柳瀬拓郎シェフはカナダの和食店などで経験を積む傍ら、DJ YANASEとしても活動していたそう。ゲストの殆どは外国人であるものの、客あしらいはお手の物です。
私は「特上醤油らぁ麺」を注文。ラーメン1杯2,200円と、月の裏側での出来事のような価格設定です。これに丼とワンタン、予約手数料を加え、合計額は3,530円でした。ちなみに連食(1回の入店でラーメンを複数杯食べること)は認められていません。
高いだけあって、なるほど麺線が素晴らしいですね。シルクのような口当たりでありつつ、もっちりとした歯ごたえ。スープは鶏のエキスに昆布で旨味を補強し、醤油で全体のバランスを整えます。思いのほか油脂も多く、醤油ラーメンながらパンチのある味覚です。
チャーシューは様々なタイプのものが盛り込まれており、とりわけスモーク(?)したものが心に残りました。変わったところではエノキを揚げたものがトッピングされており、カリカリと香ばしい。
追加で注文したワンタンは300円。「特上醤油らぁ麺」にもワンタンはトッピングされていたのに敢えて別皿で出すあたり、「特上醤油らぁ麺」のビジュにかける思いが伝わりました。
ゴハンものは「やまゆり豚の炙りチャーシューご飯」を注文。530円と、サイドメニューとしては強気の価格設定です。
以上を食べてお会計は3,530円。美味しいは美味しいのですが、これだけ高けりゃ美味しくて当たり前だよねというお気持ちです。また、あまりに高価なので若いゲストは殆どおらず、おじと外国人ばかりなのも気になるところ。
予約は面倒だし、キャンセルポリシーは厳しいし、都心からのアクセスは悪いし、結局待つし、食体験として慌ただしい(画像はテーブルチェックの予約画面より)。きちんとしたホテルの中華料理店であれば、似たような価格帯でもっとゆったりと過ごすことができることを考えると、ラーメンのユーザーエクスペリエンスについて色々と考えさせられた1日でした。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。