バンダル・スリ・ブガワンのダウンタウンど真ん中にある「Phongmun Restaurant(豐滿樓大酒家)」。ブルネイきっての老舗中国料理店であり、点心を中心とした香港料理が自慢です。
店内はめちゃんこ広く、ゆうに100席を超えるでしょう。雑な中国風のインテリアである意味レトロ。窓からは東南アジア最大の水上集落「カンポン・アイール」を眺めることができます。
ノンハラルの店であるものの、やはりアルコールは置いておらず、フレッシュジュースでお茶を濁します。ちなみに自慢の点心は午前中~ランチまでの提供のようで、ディナータイムはグランドメニューからの注文です。
当店のシグネチャーである鶏肉料理。なのですが、なぜかランチョンミートがその存在を主張しています。もちろんいずれも美味しいのですが、コレジャナイ感は否めない。魚の練り物とナスの炒め物。おお、これは思いのほか美味しい。日式中華で言うところの麻婆茄子に似た料理であり、辛さ控えめ味濃いめ甘めです。別皿に盛られた白米と実に良く合う。もちろん、これのどこが香港料理やねんという気持ちはしないでもない。
こちらは「福建炒麺(Hokkien Fried Noodles)」ですね。シンガポールやマレーシアで人気の麺料理であり、醤油、オイスターソース、チリなどをベースにした濃厚な味付けが印象的。こちらもやはり、これのどこが香港料理やねん状態ですが、そもそも福建と言いつつ福建省ではあまり見られない料理なので、もう何だっていいのかもしれません。
以上を2人でシェアし、支払金額の総額は33.5ブルネイドル(約3,700円)。何料理かはさておき、これだけしっかり食べてこのお会計は実にお値打ち。味が濃いので、それこそ酒と一緒に楽しみたかった。であれば次回は午前中にお邪魔して、飲茶を楽しみたいと思います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。