ガドン ナイト マーケット(Pasar Pelbagai Barangan Gadong)/バンダル・スリ・ブガワン

ブルネイで最も重要な観光地といっても過言ではない「ガドン ナイト マーケット(Pasar Pelbagai Barangan Gadong)」。観光客はもちろん地元の人々も日常的に利用する屋台村(?)であり、バンダル・スリ・ブガワンのガドン地区に位置します。屋根付きなので荒天時でも安心。
屋台村と記しましたが、全体として驚くほど清潔であり、日本の夏祭りの屋台などとは段違いに衛生的。作り置きの料理はきちんとラップされ、ハエがたからないように工夫されています。何でもかんでもジャンジャンとビニール袋を多用し、日本で紙のまずいストローを強要される暮らしが馬鹿らしく思えてきます。
私はブルネイ初心者なので、ブルネイ料理について多くを語ることはできないのですが、基本的にはお隣のマレーシアの料理に近いものが多いように感じました。それでも色んな国の良いところはすべて取り入れるスタイルのようで、日本からはタコ焼きが魔改造され、タコ抜きで販売されていました。
炭火焼もお盛んで、屋根付きの空間の下とは思えないほど気前よく炭火を活用しています。肉類はもちろん魚介類もバリバリと焼かれており、片っ端から買い占めたい欲望に駆られます。なぜかスマッシュバーガーの店も出店しており、こちらは時代を先取りし過ぎたのか、全く流行っていませんでした。
ジューススタンドもたくさんあります。ブルネイは宗教上の理由からアルコールは許されないので、その代わりに皆やたら甘い飲み物をよく摂ります。新鮮な果物のジュースをよく見かけるのですが、既に砂糖がたっぷり加えられているのが残念。なぜかスイカジュースだけ砂糖抜きが用意されていたので、そればっかり飲んでました。どれも1杯1ブルネイドル(約110円)です。
揚げ物も豊富で、春巻きや揚げワンタンが3-4本で1ブルネイドル(約110円)と格安。地元の方は揚げたバナナを良く食べるようで飛ぶように売れていくのですが、日本人の口に合うかどうかは微妙なラインです。
麺類も豊富で、きしめんの焼きそば(焼きうどん?)のような料理が目を惹きました。これが1パック1ブルネイドル(約110円)であり、東南アジアで最安値の麺料理ではなかろうか。
〆にブルネイのブルネイの伝統的なお菓子「Kueh Malaya」を頂きます。ふわふわのパンケーキのような生地に好きな具材を選んび、その場で包み焼きしてもらいます。
私は主流であり砕いたピーナッツのほか、チーズも組み込んでもらいました。甘くてしょっぱい味わいが心地よく、ふわふわモチモチの生地とよく合います。ただ、デザートとしてはちょっと量が大杉ですね。3-4人で1枚注文し、みんなでシェアすると良いでしょう。
目についたものを欲望の赴くままに食べ飲み歩いたでのすが、それでも2千円程度しか使いませんでした。ブルネイはオイルマネーのおかげでアジアで最も豊かな国になったとされていますが、物価がこんなに安いのはどういったメカニズムなのだろう。

屋台村としては何もかもが清潔なので、ブルネイ料理のひと通りをオムニバス形式で理解するに最適。イートインスペースもあるので、グループで訪れ、買ったものを色々と持ち寄ってシェアするのも楽しいでしょう。なお、現金しか使用できないのでご注意を。

食べログ グルメブログランキング
人気の記事
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。