金沢駅から歩いて7-8分の場所にある「炭焼333(すみやきSASAMI)」。金沢屈指の、いや石川県でトップクラスの人気を誇るラーメン屋「麺屋大河(めんやたいが)」の近くです。ベトナムのビールみたいな店名ですが「サ・サ・ミ」と発音し、鶏肉の炭焼きを中心とした居酒屋です。
左が肝(レバー)、右が砂肝。レバーはそれほどクリーミーというわけではなく、ざっくりと健康的な肝を感じ気持ちいい。砂肝はコリコリとした独特の食感が魅力的。炭火で焼くことで、香ばしさが加わり、噛むほどに旨味が溢れ出てきます。
せせり。鶏の首の周りの部位であり、他の鶏と比べて運動量が多のか、肉質が引き締まっています。旨味のネックレスとも言うべきタフな味わいであり、コッテリとした白ワインが良く合います。
鶏そぼろ丼。美味しいのですが、今あなたが想像している味覚と大差なく、K点を超えて来ない一般的な味わいです。せっかくの素材と技術なのだから、「焼き鳥 津田」クラスのものを食べたかった。
以上、飲んで食べて1万円といったところ。おっと思ったよりも高くつきました。西麻布「焼鶏ひらこ」にせよ、串に刺さっていない焼鳥は高くなりがちなのかもしれません。とは言え料理の質を考えればリーズナブル。新幹線駅からも近く17時から開いており調理も手早いので、北陸旅行のラストディナーに丁度良いでしょう。
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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
- 一本杉 川嶋(いっぽんすぎ かわしま)/七尾 ←能登半島にゴールデンルーキー現る
- レ・トネル(Les Tonnelles)/金沢 ←世界一炎上に耐性のないお店。
- ベルナール(BERNARD)/金沢 ←デジタルNG。大切な方と素敵な時間を過ごすためにどうぞ。
- ロスタル(L’OSTAL)/金沢 ←2度目3度目の金沢であれば是非当店でフランス料理を。
- Installation Table ENSO L'asymetrie du calme(インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム)/金沢 ←ただ単にお値打ちというだけでなく、料理のひとつひとつが大変凝っており、しっかりと美味しいのが素晴らしい。
- A_RESTAURANT(ア レストラン)/金沢 ←イノベーティブ・フュージョン系では頭ひとつ抜けている。
- 味処 大工町 よし村/金沢 ←どこかの石油王の予約と取り違えているのではないかと心配したレベルの満足度。
- 銭屋(ぜにや)/金沢 ←金沢でしっかりとした日本料理を食べたいのであれば、いの一番に検討すべきお店。
- 鮨処あいじ/金沢 ←ガタッ!と、思わず立ち上がりたくなるような価格設定。
- 乙女寿司(おとめずし)/金沢 ←我が心の北陸ナンバーワン鮨屋。
- 壽司 なを㐂(すし なおき)/金沢 「金沢で良い鮨屋ない?」と東京の人間に聞かれれば、いの一番に推したい鮨屋。
- 蕎味 櫂(キョウミ カイ)/金沢 ←〆の食事に蕎麦が出る王道の日本料理店。
- ヴィラ・デラ・パーチェ(VILLA DELLA PACE)/七尾 ←気が遠くなるほどの費用対効果の良さ。