パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)/マリンシティ

6年ぶり2回目の釜山。前回は「ダイヤモンド・プリンセス(Diamond Princess)」での船旅で、カボタージュの関係で日帰りにお邪魔しただけですが、今回は陸上で1泊する旅程であり、「パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)」に滞在することとしました。
釜山の中心地から外れた高層ビルが立ち並びつつ、ビーチを擁しリゾートの色合いも強いという面白いエリアに位置します。釜山駅からUberで30分、2千円程度です。建屋は実に彫刻的で、風を受けた船の帆をイメージしているそう。近くにはマリーナがあり、「海雲台映画通り」があり(釜山は映画で有名)、生活にゆとりのありそうな方々がジョギングしたりイッヌの散歩を楽しんだりしています。
Uberが車寄せに止まるとポーターたちが飛んで来、実にスムーズにチェックインへと誘ってくれます。赤くライトアップ(?)された椅子や螺旋階段など、のっけから普通じゃない感に満ちています。
レセプションは30階。ガラス窓が全面に配されており解放感に満ちています。客室数は269とそれなりの規模感なのですが、ロビーに行列が生じるということはなく、皆、手際良く受付作業を捌いていました。
我々は角っこのすげえ広い部屋にご案内頂きました。当館は色んなタイプのスイートが用意されているため、何スイートかは存じ上げませんが、とにかく広く、居心地が良いのは確かです。
こちらはリビングエリアであり、たくさんのソファに大きな丸テーブル。PC作業などはこちらの部屋で行うこととします。ネットも下りで300Mbpsと快適です。ただ、スマホからディスプレイへのキャストの方法は結局わからずじまいでした。
ベッドルームは与沢翼が住んでいそうなほど見事な眺望を誇ります。この部屋から東京タワーは永遠に見えませんが、代わりに広安大橋がよく見えます。
寝具はクイーンベッドがひとつにシングルベッドがひとつという不思議な組み合わせです。奥にはリラックスチェアも用意されています。
眺望から判断するに、たぶんウォニョンも似たようなポジションに来ているはず。それにしても、最近のK-POP業界はトラブル続きでウンザリしますね。ああいう本質的でない部分で苦労する若者を見ているのは辛いので、最近は「かわいいだけじゃだめですか?」ばっかり聞いているJ-POP回顧厨です。
閑話休題。ミニバーには色んなお酒が詰め込まれていますが全て有料。ミネラルウォーターやネスプレッソ、お茶類は無料です。
ちなみに私がグローバリスト様(最上級会員)だからか、ちょっとカッコいいお菓子をプレゼントして頂きました。
こちらはウォークインクローゼット。2週間はガッツリ滞在できそうな広さであり、ちょうど良い高さの台もあって使い勝手が良いです。
ウェットエリアもバリ広く、ここだけで独り暮らしの大学生の部屋よりも広いかもしれません。ベイシンは2つ誂えられており、バスタブとシャワールームは分けられています。
アメニティはLE LABO謹製。ただしシャンプーやコンディショナー、バスジェルなどはディスペンサー方式でビジネスホテルのようでした。もうこれは世界のホテル界隈の潮流なのかな。
トイレは独立式で、当然にウォシュレットも完備されています。とても素敵な香りで満ちており、これは自宅でも真似したい演出です。
そもそも部屋に入ってすぐの空間からしてこの広さ。ゆとりに満ちた、素晴らしいお部屋でした。
共用施設に参りましょう。こちらはフィットネスセンターで、全269室のホテルとしては素晴らしい広さと設備を誇ります。マシンもバラエティに富んでおり、とりわけピラティス関連の装備に拘りが感じられました。
屋内プールやサウナもあります。プールは長さ20メートルと短めであり、コースロープも張られていないのでガチ泳ぎには不向きかも。この日の利用者も子連れ客が水遊びを楽しむといった風情でした。
17-19時のあいだは31階のレストラン「Living Room」でカクテルタイム(当館では「ハッピーアワー」と呼称)が開催されます。
お酒のラインナップは安物揃いであり、このあたりも世界のホテル界隈の潮流なのでしょうか。昔はシャンパーニュを置くことが当たり前だったのになあ。
料理もほんのおつまみ程度であり、食事の代用とするには厳しいでしょう。ちなみにレストランからピザなどの料理類を注文することも可能なので、飲み物類が無料であることを考えれば良心的と言えなくもないです。
夜景を楽しんでから夕食に出ます。このあたりは遊歩道が整備されており、夜歩きするにも気持ちの良いエリア。毎週土曜日の夜にはドローンショーも開催されるそうです。
朝目覚めてこの眺望。やはり私は水が大量にあるという環境が大好きだ。ソウルをイマイチ好きになれない理由もこのあたりにあるのかもしれません。
朝食は31階のレストラン「Living Room」で頂きます。眺望は素晴らしく、料理のラインナップも中々のモノで、流石はパークハイアットとも言えるバランスの取れた朝食でした。ゲスト数が少なく、落ち着いているのも良いですね。ゆとりがある食事は大好きだ。詳細は別記事にて。
素晴らしいホテルでした。これはもう、好きを通り越して住みたいレベルです。ホテルから海雲台(ヘウンデ)ビーチまでは歩いて15分ほどで、その間に感じの良いレストランやカフェも多く、少し足を伸ばせばセンタムシティという巨大ショッピングモールもある。日本との間に時差もないことですし、ワーケーション先として大いにアリかもしれません。大好きだ愛してる。

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Living Room(パークハイアット釜山)/マリンシティ

「パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)」での朝食は、31階にあるイタリアンレストラン「Living Room(リビングルーム)」に案内されます。大人ひとり7千円ぐらいだったっけな。私はハイアットのグローバリスト(最上級会員)なので、無料で楽しむことができましたヒヒヒ。
ビュッフェのメニューは韓国風の料理が多く、キムチにナムルにプルコギなど定番料理が一通り。もちろんベーコンやソーセージ、スモークサーモンなどの欧米系の朝食ラインナップも用意されています。
オデンやアワビ粥も用意されているのが面白いですね。ただ、韓国料理あるあるですが調味は殆どなされておらず、セルフで塩気などを足していく必要があります。
パン類やシリアルなどの用意もあり、このあたりは外資系ラグジュアリーホテルに恥じない品揃えです。
こちらはアラカルトでオーダーする「エッグ・ロワイヤル」。期待を持たせる料理名ですが、いわゆるエッグベネディクトにアボカドとサーモンを組み込んだものであり、どのあたりがロワイヤルなのだろうといったお気持ちです。
「釜山の特別料理」にカテゴライズされていた「スジェビ」という料理。日本の「すいとん」に似た料理であり、モチモチとした食感が特長的。しかしながらやはり調味は控えめであり、繊細な味付けを通り越して病人食のようでした。
ホットク風のパンケーキ。ホットクとは韓国の屋台で人気の定番おやつであり、黒砂糖やシナモンなどの甘い餡を小麦粉の生地で包み、鉄板で焼いたもの。とは言えコチラは一般的なパンケーキであり、色んなタネやタレを用いてホットク風味を表現しているようです。
フレンチトーストはトーストというよりもケーキといった表現がピッタリで、密度のある生地に濃厚なバナナな甘味が記憶に残りました。私はパンケーキやフレンチトーストなどの単純な小麦粉系の食べ物をそれほど好まないのですが、当店のそれらは中々に美味しかった。
眺望は素晴らしく、料理のラインナップも中々のモノで、流石はパークハイアットとも言えるバランスの取れた朝食でした。ゲスト数が少なく、落ち着いているのも良いですね。ゆとりがある食事は大好きだ。

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代官山カルネジーオ (Daikanyama CarneSio)

私の推しの肉系イタリアン「ビストロ カルネジーオ(BISTRO CarneSio)」「CarneSio east(カルネジーオ イースト)」の姉妹店が代官山にオープン。代官山駅から歩いて5分ほどで、恵比寿駅からでも10分チョイです。店名は「Carne(肉)」+「Sio(塩)」の造語であり、塩味が強めの肉料理屋です。
半地下の店内は思いのほか広く、厨房を取り囲むカウンターに10席以上あり、大きめのテーブルもいくつか。トータルでは50席近くあるでしょうか、個室もあるようです。サービスは如才ないのですが、なんかこう、全体として覇気が無いというか暗いというか仕事が楽しく無さそうで、スタッフ同士があんまり仲良く無さそうなのが気になりました。
我々はワインボトル1本が付くプランで予約しました。ビールやハイボールなどは千円を切り、グラスワインも千円強といったところ。創作寄りの料理と価格帯から西洋居酒屋風であり、客層も若めカジュアルです。
お通しはカルネジーオグループお馴染みの茹で豚タンとハード系のチーズ。お通し代はひとりあたり550円を要するのですが、これぐらい手の込んだものを用意してくれるのであれば望むところです。
パリパリピーマン&そぼろチーズ。その名の通りパリパリとした食感のピーマンであり、程よく塩気も感じられ、スナック感覚で楽しむことができます。そぼろチーズはクリーム系のチーズにそぼろ肉が組み込まれており、やはり酒のツマミに最適。
黒毛和牛刺しと黒毛和牛タルタル。赤身を薄くスライスして、そのきめ細やかなサシと柔らかな肉質を楽しみます。とろけるような舌触りと、濃厚な肉の旨みが心地よい。タルタルは香味野菜や調味料と混ぜ合わせており、フランスへの郷愁を誘う逸品です。
美桜鶏の焦がしバター焼き。チンチンに焼けた耐熱皿(?)にたっぷりのバターを注ぎ込み、その中で鶏肉を揚げ焼きしたようなもの。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとジューシー。バターの芳醇な香りとコクが、美桜鶏の旨みと見事に調和します。残ったタレ(?)をパンにたっぷり含ませて食べるのだ。
主役の牛フィレ肉。こちらもアツアツの皿でやって来、セルフで好みの火入れに仕上げます。綺麗な赤身肉で引っかかることなくスイスイと食べ進めることができ、ホテルの鉄板焼きに比肩する美味しさです。
看板サラダの「春菊バクダン」。調味は塩とライムのみというシンプルなものですが、なぜだかクセになる味で、箸の止まらないひと品です。
残ったステーキソースと肉汁を用いてガーリックライスも用意してくれます。シンプルながらも奥深い味わいです。
〆のお食事にペンネアラビアータ。S・M・Lとサイズを選ぶことができ、当然にLサイズでお願いしたのですが、思っていたほどの量でなく残念。味についても、これまでの肉の旨味が効いた打線に比べるとコンパクトに感じました。
デザートはティラミスに何のアイスだっけな。普通に美味しいですが、少々やっつけ仕事を感じる締めくくりでした。ちなみに食後のお茶も付きます。
以上を食べ、ワインが1本ついてお会計はひとりあたり1万円。これだけしっかりと牛肉を食べてこの支払金額はリーズナブルでしょう。ただ、印象的な料理と調整業務的なものがハッキリと分かれているので、選球眼があるのであればアラカルトのほうが良いかもしれません。次回は〆に「特製ミートソース生パスタ」を食べるんだ。

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