割烹 うづき/恵比寿

恵比寿のワニブックス前の坂を下ったところにある「割烹 うづき」。私の推しのお蕎麦やさん「板蕎麦 香り家(いたそばかおりや)」のすぐ近くです。
カウンター6-7席に個室が4席の小さなお店(写真は食べログ公式ページより)。東京の和食界隈はコース料理一本が全盛ですが、当店はアラカルト注文にも対応して下さります。お客はうまいもんを自由に食べたいぜ風の余裕のあるおっちゃんが多かった。
アルコールは高い。中瓶が950円でROCOCOなんて2千円もします。日本酒はもちろん焼酎のラインナップが充実していたのが印象的でした。
お通しにブリ大根。そのまま一品料理として提供しても十分なほど完成した味わいであり、のっけから白ゴハンが欲しくなりました。
まずはサラダ。香味野菜中心で香りが心地よく食欲を刺激します。カリカリのおじゃこが食感にリズムを与えるのだ。
真鱈の白子ポン酢。とろけるような食感に濃厚な旨味。ポン酢の酸味も上手く調和して酒の進む味覚です。
お造りの盛り合わせ。脂の乗った白身がとても美味しい。冬の醍醐味です。
真蛸の柔らか煮。その名の通り驚くほど柔らかく仕上がっており、蛸の旨味と、煮汁の甘辛い味がしっかりと染み込んで、噛むほどに奥深い味わいが広がります。やはり白ゴハンが欲しくなる。
自家製豆腐の揚げ出し。市販のものと比べて大豆の風味が格段に異なる。濃厚な大豆の旨味と甘みが口の中に広がり、豆腐本来の味をしっかりと愉しむことができました。
焼物はシンプルながらも奥深い味わいで、皮目はパリッと香ばしく、身はふっくらジューシー。やはり白ゴハンが欲しくなる味わいで、今夜はずっとゴハン食べたい。
南蛮漬け。魚介の旨味が、南蛮酢に染み込むことで、より一層引き立つ。ビールでズバっとやるに最適な味覚です。
天然シマアジのフライ。 脂の乗った高級魚、シマアジをフライにするなんて、なんとも贅沢なひと品です。もちろん揚げたてで衣がサクサク、軽やかな食感を楽しむことができます。
地鶏の有馬山椒焼き。地鶏は身が引き締まっていて旨味が濃厚。有馬山椒は兵庫県有馬地方で栽培されている山椒だそうで、香りの強さが特長的。
こちらはタレ焼き。甘辛いタレが地鶏の旨味をさらに引き立て、噛めば噛むほど、鶏肉の旨味が口の中に広がります。

感じの良いお店でした。東京の和食としては珍しく、アラカルトで注文できるのが良いですね。予約困難というわけでもなく、行きたい時にお邪魔できるという使い勝手の良さも魅力的。次回はゴハンものも注文してみよう。

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