釜山はマリンシティエリア、「パークハイアット釜山(Park Hyatt Busan)」から歩いて5分ほどの場所にあるワカメスープの専門店「プンウォンジャン(풍원장)」。韓国では誕生日などのめでたい日にわかめスープを食べる習慣があり、割とメジャーな料理だそうです。
店内は驚くほど広く、テーブル席のみで100席以上はありそうです。オープンエアのテラス席まで用意されており、韓国人のワカメへの並々ならぬ思い入れを感じます。ちなみにランチタイムには行列が生じることもあるそうです。
メニューに何が書かれているか全くわからないので、グーグルレンズで解読。それでもピンと来ない料理が多く、エイヤで適当に2種を注文。ワカメスープというジャンルにこれだけのフレーバー(?)が用意されているというのも面白い。
注文して待つこと7-8分、ワカメスープを注文しただけで、どうしてこうなったと疑問符が浮かぶほどの料理が並べられました。これは「パンチャン(반찬)」という、メインディッシュと一緒に提供される小皿料理であり、これらまで含めてひとつの定食というスタイルです。
こちらは姫アワビが入ったワカメスープ。磯の香りがプンプンでプンプンプサンなのですが、不味くはないが美味しくも無い。どうしてこの料理が市民権を得るのか不思議です。
こちらは牛肉が入ったワカメスープ。具材が牛肉な分、ニュアンスは少し変わりますが、土台となる方向性に変わりはありません。量だけはたっぷりあって、正直なところ途中で食べ飽きました。小皿料理は美味しいものと全く美味しくない者の落差が激しく、明らかに品数稼ぎな料理も散見され、これなら自分で食べたいものを食べたいだけ注文したかったなあというお気持ちです。
たっぷりのスープを楽しみ、小皿も含めてあれだけ食べて2千円というのは悪くないディールですが、韓国に通い詰める日本人女さんたちが「絶品」と表現するほどのものかなあというお気持ちです。日本においてそれほど美味しくもない赤飯が特別視されているように、ワカメスープは韓国人にとってのソウルフード的なものなのかもしれません。お疲れさまでした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。