「居酒屋で覚醒剤を売るな!」がスローガンの街、西成。大阪が誇るハードボイルドタウンであり、「日本三大ドヤ街」のうちのひとつです(もう2つは東京の山谷と横浜の寿町)。その西成の地元民に愛され、ピークタイムには行列も生じる名店「なべや」をご紹介。食べログでは百名店に選出されています。
冬季の「かきみそ鍋」が有名なのですが、私は通なので、それが始まる前の季節の閉店間際にお邪魔しました。19時過ぎだと並ばずにスムーズに入店できるのですが、気分で早仕舞いする店なのでタイミングは難しいところです。
入店して秒でドリンクと鍋の酒類を聞かれ、併せて手早くツマミの注文を済ませます。私は親の教育方針により関西弁と標準語の両方をネイティブレベルに操ることができるのですが、こういった大阪どローカルなお店でも観光客扱いされずに溶け込むことができるのが有難いですね。学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。
ベジファーストで漬物盛り合わせ。自家製のブツがしっかりと盛り込まれており、これで380円とはスーパーの総菜コーナーで買うよりも安くつくかもしれません。牛アキレスゆずこしょう煮。ネーミングからして旨そうな料理ですが、実際とても美味しい。じっくり煮込まれた牛アキレスは、とろとろぷるぷる。口の中でとろけるような食感がたまりません。ゆずこしょうのピリッとした辛さと爽やかな香りが、濃厚な牛アキレスの旨味を引き立てます。
お鍋につき、「かきみそ鍋」に次いでは「牛肉鉄鍋」「牛肉すき鍋」あたりが人気ですが、私は「鶏みんち鍋」をチョイス。このセットで千円強といった値付けであり、自炊するよりも安くつきます。
味はまあ、ご覧の通りの味であり、値段相応といったところ。美食の追求といったお店ではないので、そういう意味ではビジュ爆発の「かきみそ鍋」「牛肉鉄鍋」「牛肉すき鍋」あたりを注文し、写真を撮るのが観光客として正しい姿なのかもしれません。以上を食べ、大ビンを1本飲んでお会計は3,400円。東京の値付けに飼いならされた民としては信じがたい費用対効果です。こりゃあ人気がでるわけだ。
となってくると、次回は是非とも「かきみそ鍋」にチャレンジしたい。三重のブランド牡蠣「浦村かき」が10個も入っているそうで、早いとオープンして30分で売切れるそう。ネット上の情報によると予約もできるそうなので、次回は計画的に訪れてみたいと思います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。