新宿西口の裏路地にある「スパイスバザール アチャカナ (Spice Bazaar Achakana)」。雑居ビル3階に位置し、エレベータのボロさ含め雰囲気満点の舞台。食べログでは百名店に選出されています。
店内はL字型のカウンター7席にテーブルが2卓。ランチのピークを少し外してお邪魔したのですが、ワンオペのため入場制限をしているようです。
新直樹シェフはフランス料理出身だったようですが、「ダバ インディア」や「グルガオン」、「カッチャル バッチャル」を経て2019年に当店を開業したようです。
注文が入ってからクルチャやタンドリーチキンを焼き始めるので、そこそこ時間がかかります。2種のカレーが1,200円にチーズクルチャへの変更でプラス300円です。
こちらはエビのカレー。ココナッツミルクの濃厚なコクとスパイスの香りがたまらない逸品です。
キーマカレー。お肉はチキンかな。スパイスをローストすることで香りがより深く、複雑になり、奥行きのある味わいを生み出しています。粗挽きのチキンは、食べ応えがありながらも、スパイスとよく馴染んで、一体感のある美味しさを楽しめました。
チーズクルチャ。チーズ入りのナンといった風情であり、外はカリッと香ばしく、中はもちもちの生地に、とろーりチーズがたっぷり。これはもう、美味しいに決まっている。ちなみに先のキーマカレーは中々の辛さだったので、付随するライスも捗ります。
タンドリーチキンは400円。色んなスパイスに漬け込まれた鶏肉を、きちんとした窯で焼き上げます。皮はパリッと、中はジューシー。スパイスの香りが食欲をそそります。ソースはミント風味で、その清涼感が、スパイスの辛味とチキンの旨味をさらに引き立て、後味をさっぱりとさせてくれます。
以上を食べて1,900円。これだけ色々楽しめてこの支払金額はリーズナブル。ひとつひとつの料理に拘りを感じるので、これは夜に訪れて、お酒と合わせて色々とつまんでみたい。インドのビールやワインもあるようです。楽しみだ。
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