Cucina KiYO(クッチーナキヨ)/おもろまち(那覇市)

おもろまち駅から歩いて10分強の場所にある「Cucina KiYO(クッチーナキヨ)」。おもろまち駅から歩いて、と記しましたが最寄りは古島駅のようで、もっと言うとおもろまち駅近くに2号店もあるそうです。
店内はカウンター席とテーブルがいくつかで、トータルでは30席弱といったところ。店名の通り、気の置けない食堂といった雰囲気のカジュアルなお店です。
飲み物の価格設定は感心しませんねえ(画像は食べログ公式ページより)。食べログやQRコードからの注文に掲載されている価格は何らかのプランを使用した時のみ限定のものだそうで、後からレシートを確認すると、普通に注文した我々の場合、330ミリリットルのビールが千円を超えていました。ぶっとびー。
お通しはオカズ系のパンナコッタだったけな。ゼラチン質が強いのかカッチカチでした。
エビとクリームチーズのジェノベーゼサラダ。料理名は立派ですが素材の質は中の下といったところで全然美味しくありません。
前菜盛り合わせも、そのへんのスーパーで買ってきたようなペラペラのハムをそれっぽく盛り付けただけに感じました。
アサリとムール貝の白ワイン蒸しも学生がクックパッドを見て作ったような料理です。
あと、パンをスープに浸して食べるよう勧めてくるのですが、「バケット」ではなく「バゲット(baguette)」です。「バケット(bucket)」だとバケツになっちゃうよ(画像は食べログ公式ページより)。
パスタも目の前でチーズとレモンを削るのですが、ぽい雰囲気を演出しているようにしか見えませんでした。

軽くつまんで軽く飲んだだけなのに、お会計はひとりあたり5千円を超えました。この哀しみは、まるで心の奥底に根を張った古木のように、私の人生に暗い影を落とし続けるでしょう。冒頭のややこしいシステムの時点から何かがおかしいと感じたのですが、やはり小さな違和感は大切にすべきだったのかもしれません。お疲れさまでした。

後日談。この話を地元民にすると完全にご同意頂き、また、2号店については主婦の裏垢のような湿っぽい感想をご披露頂けました。私の感性は間違っていなかったと、少しだけ勇気がでました。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。