漢謝園(かんしゃえん)/牧志(那覇市)

大好きな居酒屋「鶴千(つるせん)」の帰り道、妙に中国人が楽しそうに出入りしている「漢謝園(かんしゃえん)」を発見し、これは本物に違いないと確信しブックマーク。日を改めてランチタイムにお邪魔しました。駐車場が広く車社会の沖縄に優しい設計です。
駐車場だけでなく店内も広い。4人掛けのテーブル席など序の口で、10人近く着けそうなテーブル席がゴロゴロしており、グループで訪れるに最適です。3世代で訪れても余裕で受け入れられるでしょう。ただ、この日は空調が上手くきいておらず、めっちゃ暑かった。
私はテレビ番組にも取り上げられたスペシャリテ「牛肉刀削麺」を注文。950円で、プラス350円で焼餃子をつけてもらいました。
まずは焼餃子。一般的なそれと異なり、水餃子をそのまま焼いたような造形をしており、皮が厚くモチモチとした食感。肉汁も多く、食体験としては小籠包に近い気もします。
主題の牛肉刀削麺。刀削麺は、中国の山西省で生まれた麺料理。小麦粉を練って作った生地を、専用の包丁を使ってカンナのように削っていきます。もちろん自家製麺です。
スープは八角の香りが支配的。ベースは鶏ガラでタレは醤油かな。ボディにタフさは無く、ややアッサリ目の印象。ところどころピリっとした辛さが食欲を刺激します。牛肉もしっかり煮込まれており、味が良く沁みています。
麺の厚みは不揃いなのですが、期待していたほど分厚い部分は少なく、太麺原理主義者の私としてはやや物足りなく感じました。
以上を食べて1,300円。うーん、普通に美味しいのですが、ちょっと高いかな。同価格帯であれば旨いラーメン屋が山ほどあることを考えると、少々割高に感じました。ディナーであれば飲み放題プランなどもあるようなので、昼と夜とで印象は変わるかもしれません。

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