代官山カルネジーオ (Daikanyama CarneSio)

私の推しの肉系イタリアン「ビストロ カルネジーオ(BISTRO CarneSio)」「CarneSio east(カルネジーオ イースト)」の姉妹店が代官山にオープン。代官山駅から歩いて5分ほどで、恵比寿駅からでも10分チョイです。店名は「Carne(肉)」+「Sio(塩)」の造語であり、塩味が強めの肉料理屋です。
半地下の店内は思いのほか広く、厨房を取り囲むカウンターに10席以上あり、大きめのテーブルもいくつか。トータルでは50席近くあるでしょうか、個室もあるようです。サービスは如才ないのですが、なんかこう、全体として覇気が無いというか暗いというか仕事が楽しく無さそうで、スタッフ同士があんまり仲良く無さそうなのが気になりました。
我々はワインボトル1本が付くプランで予約しました。ビールやハイボールなどは千円を切り、グラスワインも千円強といったところ。創作寄りの料理と価格帯から西洋居酒屋風であり、客層も若めカジュアルです。
お通しはカルネジーオグループお馴染みの茹で豚タンとハード系のチーズ。お通し代はひとりあたり550円を要するのですが、これぐらい手の込んだものを用意してくれるのであれば望むところです。
パリパリピーマン&そぼろチーズ。その名の通りパリパリとした食感のピーマンであり、程よく塩気も感じられ、スナック感覚で楽しむことができます。そぼろチーズはクリーム系のチーズにそぼろ肉が組み込まれており、やはり酒のツマミに最適。
黒毛和牛刺しと黒毛和牛タルタル。赤身を薄くスライスして、そのきめ細やかなサシと柔らかな肉質を楽しみます。とろけるような舌触りと、濃厚な肉の旨みが心地よい。タルタルは香味野菜や調味料と混ぜ合わせており、フランスへの郷愁を誘う逸品です。
美桜鶏の焦がしバター焼き。チンチンに焼けた耐熱皿(?)にたっぷりのバターを注ぎ込み、その中で鶏肉を揚げ焼きしたようなもの。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとジューシー。バターの芳醇な香りとコクが、美桜鶏の旨みと見事に調和します。残ったタレ(?)をパンにたっぷり含ませて食べるのだ。
主役の牛フィレ肉。こちらもアツアツの皿でやって来、セルフで好みの火入れに仕上げます。綺麗な赤身肉で引っかかることなくスイスイと食べ進めることができ、ホテルの鉄板焼きに比肩する美味しさです。
看板サラダの「春菊バクダン」。調味は塩とライムのみというシンプルなものですが、なぜだかクセになる味で、箸の止まらないひと品です。
残ったステーキソースと肉汁を用いてガーリックライスも用意してくれます。シンプルながらも奥深い味わいです。
〆のお食事にペンネアラビアータ。S・M・Lとサイズを選ぶことができ、当然にLサイズでお願いしたのですが、思っていたほどの量でなく残念。味についても、これまでの肉の旨味が効いた打線に比べるとコンパクトに感じました。
デザートはティラミスに何のアイスだっけな。普通に美味しいですが、少々やっつけ仕事を感じる締めくくりでした。ちなみに食後のお茶も付きます。
以上を食べ、ワインが1本ついてお会計はひとりあたり1万円。これだけしっかりと牛肉を食べてこの支払金額はリーズナブルでしょう。ただ、印象的な料理と調整業務的なものがハッキリと分かれているので、選球眼があるのであればアラカルトのほうが良いかもしれません。次回は〆に「特製ミートソース生パスタ」を食べるんだ。

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