令和の大改修を終えた伊丹空港。その3階レストラン街の いっとう目立つ位置にある「大阪エアポートワイナリー」。この店舗でワインを醸造しており、空港内でのワイン醸造という試みは世界初だそうです。前回は有償のゲストとしてお邪魔しましたが、今回はプライオリティパスの会員としてお邪魔しました。
平日の昼ということもあってか前回と客層はガラっと変わり、全員がプライオリティパス会員のように見受けられました。みな同じ会員専用セットメニューが提供されるため、なんだか給食のようでロマンがありません。
店内で醸造するワインにつき、プライオリティパス会員は1時間飲み放題。他のワイナリーから取っているものも試すことができ、中々のラインナップです。しかしながら、いずれも日本ワイン特有の味わいが支配的で、私の口には合いませんでした。
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食事は肉か魚から選ぶことができ、魚をチョイス。やはりフランスの小学校の給食のようなスタイルでの提供であり、いずれも全く美味しくありません。君たちやる気はあるのか。いくらプライオリティパス会員向けのセットメニューだとしても、我々は安くはない年会費を払っているのだぞ。
ひと口食べるごとに絶望が胃袋に広がっていくのを感じる、悪夢のような饗宴でした。関空の「ぼてじゅう」のように、少なくとも料理はゲストに自由に注文させれば良いのに。ゲストはもちろん当店もプライオリティパスそのものも含め、皆が不幸になるシステムに胸がしめつけられるような、やりきれない悲しみを感じたランチでした。
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