店内は奥に広く、カウンター席にテーブル席に加えお座敷もあります。「今から10人で大丈夫ですか~」というフリーの客を涼しい顔で受け入れており、店としての懐の広さが感じられます。
「すみれの早得」と称し、19時まではハッピーアワー開催中。たっぷりサイズの生中が388円と、見逃せない価格設定です。お通しに300円を要するのですが、塩ダレのキャベツが食べ放題となるので、サラダ代と思えば悪くないでしょう。
アボカドの出汁醤油漬け。アボカドを発酵だし醤油に漬け込んでおり、魚のヅケのようなニュアンスが感じられます。
やわらか茹で鶏のすみれサラダ。お通しとしてキャベツは付随するものの、やはり課金するサラダは美味しいですね。鶏肉もたっぷりで食べ応えあり。コンビニのそれとは一線を画す味わいです。
ねぎ塩ダレのコリコリ砂肝。砂肝のコリコリとした食感に加え、パンチの効いた塩ダレが酒を呼びます。
スペシャリテの「王様レバー」。大山どりのレバーを1羽分使用しているそうで食べ応えたっぷり。このクラスのレバーが300円かそこらで楽しめるのはありがたい。
他方、「1石4鳥!?大山どりづくし串(30cm)」につき、語感は良いのですがパッとしません。色んな部位が組み合わさっており味がわからんくなる。部位それぞれに対する適切な火入れも異なるでしょうし、やはり1本づつ注文するのが良いのかもしれません。
自家製タルタルと黒酢のチキン南蛮。2個から注文OKと、六本木「桃仙閣 東京(とうせんかく)」のようにMOQが小さいのが嬉しい。
〆は「ふんわりつくね」。柔らかな口当たりの大玉。プレーンと卵黄付きの差分が50円のみというのは良心的に感じました。
以上を食べ、軽く飲んで4千円。質と量を考えればリーズナブルであり、飲み放題コースもあるので酒豪であればとってもお得に仕上がります。また、予約ナシでお邪魔できるのが嬉しいですね。数年待ちの焼鳥も緊張感があって良いですが、やはり焼鳥はその日の気分で食べたいものだなあと再認識した夜でした。
ツイート
関連記事
焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
- 鳥しき/目黒 ←究極の普通。
- かさ原(かさはら)/神楽坂 ←客単価3万円オーバーという狂気。
- おみ乃/神谷町 ←「焼鳥と日本料理の融合」という新機軸。
- 鳥さわ/亀戸 ←焼鳥業界の最高峰「鳥しき」ののれん分け。
- とり澤(torisawa)/中目黒 ←グループの中では予約が取り易い。
- YASAKA (ヤサカ)/中目黒 ←サウイフモノニ ワタシハナリタイ。
- やきとり阿部/目黒 ←酒が安い。
- やきとり陽火(はるか)/白金高輪 ←滞空時間の長いホームランのような食事。
- シノリ(Shinori )/武蔵小山 ←フレンチ焼鳥。焼鳥屋としてトップクラスに好きなお店。
- 床島/三軒茶屋 ←ふたりで好き放題飲み食いして12,000円程度。
- 鳥政(とりまさ)/表参道 ←ランチの焼鳥丼が最高。
- 白金鳥とも/白金台 ←鳥政独立組はやっぱり最高。
- 鳥竹 総本店/渋谷 ←何この費用対効果信じられない。
- やきとり 嶋家/麻布十番 ←無名ですがオススメです。
- 【保存版】ミシュランを300店訪れた私が選ぶ、鳥貴族おすすめメニュー7選 ←番外編。