銀座の老舗イタリアン「イル ポネンティーノ(IL PONENTINO)」。GINZA SIXの裏手にあり、ハコは大きく営業時間は長く、使い勝手の良いお店です。
地下にありながらドーンと開放的な空間で、席間にもゆとりがあり、余裕が感じられます。席数は60近くあるんじゃないかなあ。直前であっても予約が取り易く便利です。
お酒も安くビールは千円を切り、その日のグラスワインも千円でした。週末のランチコースをお願いしたのですが、追加料金で皿数を増やしたり高価な食材の料理を選択できたりと選択肢が非常に多い。たぶん1億通りくらいの組み合わせがあります。まずは前菜の盛り合わせ。鶏にサバにナス。いずれもスナック感覚で楽しむことができ、親しみやすい味わいです。個人的にはナスがお気に入りで、追加でお願いしたいくらいです。
パンはこれといった特長が無く、印象に残りませんでした。途中でゼッポリーネ(ピザ生地に海藻を混ぜて揚げたもの)を追加してくれ、それはモチモチと美味しかったので、あればっかもっと食べたい。グリーンサラダもお出し頂けました。シンプルなひと皿ながら野菜は上質で、チーズの塩気も丁度良いです。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
トマトベースのリゾット。サルシッチャも組み込まれており、肉のジューシーさとトマトソースの酸味のバランスがとても良い。程よく硬いお米の歯ごたえが食欲をそそります。
ウニのソースのパスタ。濃厚なウニのソースがアルデンテに茹で上げられたパスタに良く絡み、ウニの甘みと磯の香りが口いっぱいに広がります。う、うまい~~~~~。ハワイの「アランチーノ(Arancino)」のアレなんかよりも全然美味しい。
メインは鴨むね肉。ソースはパイナップルソースで、イタリア料理としては珍しい試み鴨しれません。肉そのものは中くらいの味わいですが、量はそこそこあったので食後感は中々のものです。
デザートはチョコアイスにバナナケーキ。これは、まあ、見ての通りの味わいですが、値段を考えればこんなもんでしょう。他方、コーヒーのレベルは中々のものです。シドニーから帰ってきたばかりの私が言うのだから間違いありません。皆さん食後は紅茶でなくエスプレッソ系のコーヒーを注文しましょう。必ずです。以上を食べ、軽く飲んでお会計は6-7千円といったところ。週末の銀座でお腹いっぱい楽しんで、しかもウニのパスタまで食べてこの支払金額は良心的。冒頭記した通り何かと使い勝手が良く、安定感のあるお店です。アラカルト注文もできるのかな。であれば次回は夜に来てみたいな。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- 三和(さんわ)/白金台 ←直球勝負で分かり易く美味しい。
- merachi (メラキ)/西麻布 ←質実剛健ながら日本的な繊細な感性も感じられる。
- Il Lato(イル ラート)/新宿三丁目 ←お魚料理のひとつの究極系。
- ヴィンチェロ(Vincero)/新宿御苑 ←どのような大食漢が訪れたとしても満足すること間違いなし。
- リストランテ ラ・バリック トウキョウ(La Barrique Tokyo)/江戸川橋 ←無冠の帝王。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- クッチーナ(CUCINA)/大垣(岐阜) ←何でもアリの旨いもの屋。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。