店内はカウンター席が7-8席に奥にテーブル席。早い時間にお邪魔したので空いていましたが、閉店は21時頃ということで、時間的な二軒目は難しそう。お店の方は母子なのかなあ。何ともアットホームなユルい雰囲気です。
ビールは大ビンで750円とお値打ち。ホッピーも400円と大変良心的な価格設定であり、気兼ねなく飲み続けることができます。お通しのレンコン。まさにおふくろの味といったところで、酒の進む味覚です。
さっそく串焼きに入ります。ネギマに豚バラに正肉。いずれも悪くないのですが、カットが細かすぎるきらいがあり、ボリュームも味のうちだと信じる私にとっては少し物足りない。
つくねはダメですね。出来合いのものを袋から出して串に刺して焼いているだけであり、料理人としての矜持を感じませんでした。手羽先は皮と脂がジュワっと美味しくビールが進みます。
鮭ハラス。串焼き屋で見かけるには珍しい素材ですが、なかなかのサイズ感で3本も楽しむことができ、ほどよく脂が乗って白ゴハンが欲しくなります。
なすピーマンのみそ炒め。これは学生の自炊レベルの味わいであり、不味くはありませんが敢えて注文するほどでもなかったなあというお気持ちです。焼きおにぎりは大ぶりの握り飯を炭火で丁寧に焼いていくスタイルで、醤油の焦げた風味が食欲をそそります。添えられたお新香も地味に美味しい。
以上を食べ、軽く飲んで5千円弱。お店の雰囲気の割に、なんやかんやで結構高くつきました。店内は衛生的とは言い難く欠品も多いので、穴場というよりも穴に等しい存在です。どちらかというと常連さんが喫茶店代わりにダベりに来る店なのでしょう。ヤングなメンズが飲み食いするには物足りなく感じるかもしれません。お疲れさまでした。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。