2020年に目黒駅の目の前のビルにオープンした「もつ焼き 目黒 ふじ屋」。東京の主要駅にもつ焼き屋を展開する株式会社MountainBullの運営です。「デイゼロ」と称し、その日一番の新鮮な朝挽きもつを市場から毎日仕入れているそうですが、休場日はどのように営業しているのだろうという疑問は残ります。
地下にある店内はざっかけない雰囲気ではありますが清掃が行き届いており、気持ちよく飲み食いすることができます(写真は食べログ公式ページより)。ちょっと隣の席との間隔が近いかな。気になる方は他を圧倒する勢力で予約すると良いでしょう。昔はハッピーアワーなどを開催していましたが、現在は平常運転。QRコードをスキャンしてスマホからオーダーするのですが、口頭での注文も受け付けていました。ビールのグラス(?)がきちんとしたやつで嬉しい。
お通しはキャベツをぶった切っただけのブツでテンサゲなのですが、ディップする味噌が中々の旨さであり、まあ良いかというお気持ちです。酢モツ。私の好物であり、メニューにあれば必ず注文するツマミなのですが、モツたっぷり薬味たっぷりで中々の満足度です。細切りのショウガを忍ばせているのが面白い。
肉刺し盛り合わせ。手前からレバー、ハツ、タンでしょうか。「刺し」と言っても低温調理されており安心安全。いずれも臭みが無く、食べ応えがあり大満足のひと皿です。わざわざ東京都のウェブサイトから食肉市場の開場日を確認してきた甲斐がありました。
九条ネギの浅漬け。ありそうでない試みであり、ネギ好きにには堪らないひと品。もう少し量があると嬉しいのだけれど。数量限定の「レバ煮ラ」。やはり新鮮なレバーをニラと共に濃いめのタレでグツグツと煮たてた逸品。表面はプリプリで舌で転がすとクリーミー。レバーの濃厚な味覚にニラの鮮やかな風味が良く合います。レバニラ定食の一番美味しい部分を切り取ったようなひと品です。
串焼きはハラミと肉詰めシイタケを注文。ハラミはガッチリとした歯ごたえが感じられ、噛みしめるほどに一層深みがある。肉詰めシイタケは思ったよりもサイズが小さく、値段の割に物足りなかった。以上を食べ、軽く飲んでお会計は5千円ほど。新鮮な豚肉を山ほど食べてこの支払金額はリーズナブル。「末廣ブルース」を想起させる満足度の高さです。2人前からモツ鍋を注文することができ、また、飲み放題を含んだコースもあるようなので、よく飲みよく飲むお友達と一緒にどうぞ。
関連記事
目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。