アメリカ本土で市民権を得つつある「スマッシュバーガー」の波がハワイにも到達。ダウンタウンの「The Daley(ザ・デイリー)」は、最も人気のあるスマッシュバーガー屋のひとつであり、ランチタイムには待ち行列が生じることもしばしば。待つのが苦手な方は開店と同時に訪れるとスムーズです。
「スマッシュバーガー」とは、成形されたパティではなく、粗挽きの牛肉を鉄板に押し付けて焼き上げるスタイルのハンバーガーのこと。スマッシュ(smash)とは英語で「押し付ける」や「平手打ち」という意味です。厨房の中ではまさに肉が鉄板にギューっと押し付けられている最中であり、音と香りが食欲を刺激します。
メニュー構成は実にシンプル。肉1枚か肉2枚、ベジタリアン向けプラントミートの選択肢しかなく、それにポテトや飲み物を単品で追加するのみです。セットにするとお得になるという仕組みは無く、私のように暗算の苦手なタイプに優しい設計です。
飲み物はコーラなどの缶のソフトドリンクに地元のクラフトビール、そして何故かショットのハードリカーが置かれています。このビールが結構、いやかなり美味しくって、このクオリティの地ビールをジョッキで7-8ドルというのは実にお値打ち。定番の「DALEY BURGER」は10ドル。牧草牛のパティは、通常の牛肉よりも赤身が多く、肉本来の風味が豊か。スマッシュすることで、カリカリの食感とジューシーさが両立しています。バンズは柔らかく甘味が強いので、好みが分かれるところでしょう。溶けたチーズが全体をまろやかにまとめます。
こちらは「DOUBLE DOWN」で、先の「DALEY BURGER」に+5ドルで肉を2枚にしてもらえます。肉の味がさらに濃くなり、+5ドルの価値は充分にあります。ちなみに店内の殆どのゲストが「DOUBLE DOWN」で注文していました。
ちなみに「FRIES」はカットこそ特徴的ですが味わいは一般的なもの。ひたすら量が多いので、1グループで1つ注文すれば十分でしょう。
なるほど連日行列するだけあって美味しかったです。ただ、単品のバーガーが10ドルというのは為替の影響関係なしにちょっと割高に感じました。つい先日ニュージーランドの「Fergburger(ファーグバーガー)」にお邪魔した際は全く高いとは感じなかったので、これは円安というよりもドル高なだけで、加えてアメリカのインフレが進み過ぎているだけのような気がしました。経済って難しいなあ。人気の記事
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。