カハラモールのホールフーズ隣にある「The Counter Kahala(ザ・カウンター)」。2003年にサンタモニカで生まれたハンバーガーショップであり、カスタムバーガーで一世を風靡しました。全米はもちろん世界中にも支店を展開し、日本では六本木にも店舗があります。
ハンバーガー屋さんではありますがフルサービスのレストランであり、つまりチップを払う必要があります。コーラやソーダだけでなく、ビールやワインなどの酒類も充実しており、何ならバーカウンターまで備え付けられています。平日夕方はハッピーアワーも開催中。
量が読めなかったので、サラダとハンバーガーをひとつづつ注文し、様子を見てハンバーガーをもうひとつ注文しようという作戦だったのですが、じぇじぇじぇー、ハンバーガーが2つにカットされて登場しました。もちろん2人でシェアするのだろうとお店側が気を使ってくれたのでしょうが、ハンバーガーを丸のままかぶりつけないだなんて、おにぎりを箸で食べるようなものじゃないですか!こちらはコブサラダ。チキンの風味が支配的で、悪くない味わいです。とは言えこのひと皿が税サを含めると3千円近くを要することを考えれば、お隣のホールフーズのサラダバーで好きなだけ食べた方が満足度が高いでしょう。
スペシャリテの「The Counter Burger」ですが、あわれ看板料理は客にお披露目する前に中央で切断されてしまい、接地面が広くなった切り口からプレートの冷気を吸い、完全に冷え切っています。
構成要素としてはビーフパティにオニオンフライ、トマトにチーズにレタスといったところでしょう。はあ、アツアツの状態で両手で軽く潰してからおお口を開けてかぶりつきたかった。
ハンバーガーに対する情熱を感じられないお店でした。そもそもカスタムが自慢だなんて客に下駄を預ける行為はいかがなものか。それならお隣のホールフーズのデリをパンに挟めば済むじゃないか。加えてゲストに何も確認しないままマニュアル通りに2分割してしまったことも、訓練された無能力に等しい。当店のハンバーガーに対する姿勢を象徴しています。
「The Daley(ザ・デイリー)」や「Carl Og3 Burger Shop(カールおじさんバーガーショップ)」のような店が市民権を得ている理由がよくわかったランチでした。
関連ランキング:アメリカ料理 | カハラ
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。