シャルキュトリー(フランス式加工肉料理)専門店が営むビストロ「Apérowa(アペロワ)」。以前は「金城商店」という屋号で営業していたそうですが、「金城商店」はシャルキュトリー工房のものに専属させたようです。場所は那覇市東町で、旭橋駅から歩いて7-8分。二郎系鮮魚店「鮮魚ふくむら」の近くです。
店内はカウンター席が5-6席にテーブル席がいくつか。カウンター席のほうがひとりあたりの専有面積が広く居心地が良いような気がする。ちなみに店名はフランス語の「apéro(食前酒を楽しむ時間や体験)」に関連するものでしょう。
酒は安く、グラスワインは600円で、ビールも似たような価格帯だったと記憶しています。そのほかカクテルやサワー類も充実しており、近隣の勤め人たちは洋風居酒屋として活用している模様です。
スペシャリテのシャルキュトリ盛り合わせ。王道のシャルキュトリのほか、テビチのハムやチラガーのテリーヌなど興味深い作品が並びます。「TESIO(テシオ)」のそれも有名ですが、「豚は鳴き声以外すべて食べる」とまで言われる沖縄県民にシャルキュトリは良い組み合わせなのかもしれません。
当店は野菜に関連した料理が殆ど置かれておらず、「野菜のマリネ」ぐらいしかないのが残念。もちろんシャルキュトリを食べに来る店なので、ベジタリアンなどスコープ外なのかもしれません。ホタテのカルパッチョ。900円でこのボリューム感と気前が良いのですが、味そのものは臭みが目立ち、まあこんなもんかというお気持ちです。もちろんシャルキュトリを食べに来る店なので、ペスカタリアンなどスコープ外なのかもしれません。
県産豚肩ロースの低温調理。ご覧の通りのサイズであり、200グラム近くあるのではなかろうか。肉はシットリしみじみとした味わいで、コッテリとしたクリーム系のソースがよく合う。このまま麺をぶち込んで〆のパスタとしたいぐらいです。
以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり6千円。東京のちょっとしたビストロであれば軽く1万円を超えてくるような食後感。やはりシャルキュトリが旨いので、ひとりで2人前を食べる勢いで臨んでも良いでしょう。
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