ニュージーランドで一番のハンバーガーショップであり、もはやニュージーランドの観光地と化しつつある「Fergburger(ファーグバーガー)」。2001年にクイーンズタウンで旗揚げし、あまりの人気ぶりに市が目の前の歩道を拡幅したほどです。
エド・シーランやジャスティン・ビーバーなど数々の有名人も訪れ、みな口を揃えてそのハンバーガーの美味しさを褒め称えます。どのガイドブックにも必ず掲載されており、クイーンズタウン≒ファーグバーガーと言っても過言は無いでしょう。
年中無休で朝の8時から朝の5時まで営業とイカれた営業時間。朝と深夜は比較的空いているとのことだったので、我々は朝の10時にお邪魔したのですが、なるほど待ち時間無しに注文することができ、店内席に着くこともできました。
注文から10分ほどでハンバーガーが焼き上がり、レシートに印字された番号とお伝えした名前で呼び出されます。この紙袋の絵柄を覚えていてください。貴方がクイーンズタウンを訪れた際、この紙袋を持った観光客を1日に100人は見かけることになります。本当です。
まずは「Mr. Big Stuff」という名のハンバーガー。第一印象は「重い」であり、3/4ポンド(約340g)ものニュージーランド産の高級牛肉を使っているとのこと。ちなみに当店で用いる食材はニュージーランド産のものであり、地産地消が前提の手作り系ハンバーガーです。
パティがとにかく美味しいですね。脂は強くなく、とにかく赤身の旨味で押してくるという芸風。かなり肉厚で食べ応えがあるのですが、決してしつこくなくガシガシ食べ進めることができます。スモーキーなベーコンの風味やチェダーチーズのとろりとした口当たりも見逃せない美味しさです。
こちらは「Ferg Deluxe」。先の「Mr. Big Stuff」は肉喰ってるなあ感に溢れていますが、パティの激しい旨さに加え、甘酸っぱいスイートディルピクルス、シャキシャキのレタス、トマト、レッドオニオンと、全体としてのバランスが見事です。とりわけバンズが印象的で、最近のハンバーガーとしては珍しいガッチリとした食感なのですが、なるほどごれぐらいタフなパンで無いと肉の強さを受け止めきれないのかもしれません。
オニオンリングは不味くはありませんが美味しくもありません。もうちょっと課金してイカリングフライにすれば良かったと死ぬほど後悔しました。それぞれのハンバーガーは20ドル(この日のレートは1ドル90円ぐらい)程度であり、ハンバーガー1個の価格としては高く感じますが、質と量の素晴らしさを考えれば寧ろ割安に感じるほど。わが心のハンバーガー第1位は芝公園の「マンチズ バーガー シャック」なのですが、それに勝るとも劣らない完成度です。こりゃあ人気が出るわけだ。
ちなみに当店の並びには当店のバンズを提供するパン屋「Fergbaker」にバーとして営業する「Ferg's Bar(ファーグズ バー) 」、アイスクリームショップの「Mrs Ferg Gelateria」と、いずれの系列店も大盛況。クイーンズタウンにおける飲食店の、または観光スポットとしての最重要エリアと言えるでしょう。ツイート
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。