旭橋駅やバスターミナルのすぐ近くにある「あさひ」。昼と夜とで業態の異なる二毛作店であり、前者が沖縄そば専門店の「あさひそば」、後者は居酒屋の「あさひ」です。
店内はカウンター席とテーブル席に加え、小上がりもあります。有名人のサインが多数掲示されており、業界人にとって使い勝手の良いお店なのかもしれません。昼のスタッフは地元の少年少女たちであり、元気ハツラツめちゃ感じ良い。
冒頭に沖縄そば専門店と記しましたが、スペシャリテは「あさひそば」という名の料理で「かつお」「しょうゆ」「ごまだれ」の3フレーバーがあるようです。もちろんベーシックな「沖縄そば」などもあるもよう。
私は「あさひそば」の「ごまだれ」を注文。おおー、これはもう沖縄そばの範疇を超え、担々麺もしくは二郎方面に向かっているように見えます。このスープは何が土台となっているのだろう、色んな味がする。出汁の旨味も感じるし、動物のエキスのようなコッテリ感もあり、もちろんゴマダレの主張もはっきりしています。
麺は一沖縄そばらしい中太麺なのですが、このスープや具材に塗れると二郎の麺に見えてきます。シャキシャキとしたモヤシもたっぷりと含まれており、ますます二郎です。
肉はいわゆるチャーシュー的なものであり、沖縄そばの三枚肉とは勝手が異なるのが面白い。この段階で「島ラー油」の塊が徐々に溶け出し辛味が増していき、スープに味わいのグラデーションが生まれます。
面白いそばでした。「OKINAWA SOBA EIBUN（えいぶん）」「貝出汁沖縄そば キセキ」のような企画モノのそばであり、きちんと美味しいのが良いですね。旅行者が王道の沖縄そばを求める場合には違うかもしれませんが、それでも料理としてきちんと美味しい。次回は夜の居酒屋の部に来てみよう。
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