白金 酉玉 別館(とりたま)/恵比寿

白金高輪・白金台・広尾・恵比寿のちょうど中心にある陸の孤島「酉玉(とりたま)」。希少部位がウリの焼鳥屋であり、ミシュランガイドでもビブグルマン(安旨店)として掲載されています。前回は本店にお邪魔しましたが、この日は恵比寿三丁目の交差点の斜向かいにある別館を訪れます。
店内はカウンター席のみで20席ほどでしょうか(写真は食べログ公式ページより)。18時台にお邪魔したのに殆ど満席です。こんな不便な立地なのに外国人客が多く、ミシュランガイドの影響力は流石としか言いようがありません。ちなみに当店は日本以外にも香港やシンガポールなどのアジア圏にも展開しています。
マスターズドリームは700円ほど。この辺りの飲み屋としては良心的な価格設定であり、日本酒も半合からリーズナブルな値付けで数多く用意していました。もちろんハイボール類や焼酎、ワインなど一通りのアルコールは取り揃えられています。
お通しは豆腐に味噌汁。豆腐は普通に美味しいのですが謎の抹茶ジュレは超いらない。味噌汁も不思議とキンキンに冷やしており、どうして余計な事ばかりするのだろう。ちなみに焼鳥屋における定番の大根おろしはシッカリとすりおろしたタイプであり、うずらの卵黄を浮かべているのが特長的です。
「シンプルサラダ」は1人前385円なのですが特大ポーションで登場し思わず笑みがこぼれます。野菜の質も上々で、コンビニサラダの質および量を遥かに凌駕する満足度です。必ず注文するようにしましょう。
串焼きは「おまかせ七本コース」でお願いしました。2,486円です。まずはサビ焼きで、中はシットリの定番の美味しさ。
おび。モモ肉の中心だそうですが、パンダエキスプレスのチキンの総菜のような味わいで私の口に合いませんでした。いや、パンダエキスプレスは大好きなのですが、焼鳥として食べるには振り切れていない、という意味です。
アラカルト注文した牛モツ煮込み。思いのほか肉々しく、モツというよりも牛肉食ってるなあ感のつよいひと品です。
げんこつ。ひざの軟骨でありゴリゴリとした歯ごたえが特長的。
ミニトマトはミニトマトとしては大きなサイズであり食べ応えあり。酸味は強くなく私好みの味覚です。
レバー。やや火入れは強くホクホクとした食感。清澄な味覚で美味しいのですが、個人的にはもうちょいレアのほうが好きかもしれません。
砂肝。こちらもコリコリとした食感が印象的で、食事というよりも酒のツマミ・スナック的なポジショニングです。
7本目は「博多軍鶏ねぎま串」で、アラカルトとしては最高値の462円。もちろん美味しいのですが、個人的には他の串のほうがお値打ちに感じました。
〆の食事を注文すると、鶏のスープも付随します。いわゆる博多の水炊きのスープのような味わいであり、仄かに白濁しコクが強く、文句なしの美味しさです。
〆は名物の「酉玉丼」。鶏そぼろに焼鳥と温泉卵をトッピングする贅沢仕様。写真はハーフサイズで500円ぐらいだったっけな。費用対効果に大変優れた丼であり、これだけスピンオフして専門店としてデビューしたいくらいです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は6千円と少し。本店にお邪魔した際はパっとしない印象を受けたのですが、この日は大満足。自慢の希少部位を注文し始めると、希少なだけあってどんどん値段が高くなり、そういう結果となるのかもしれません。次回は最初からアラカルトで注文してみようかな。

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