タイ食堂 くるみ/目黒

私の推しのビストロ「ジル(JILL)」系列の別業態「タイ食堂 くるみ」が目黒にオープン。駅すぐ近くの飲み屋がひしめき合う魔窟「メグロード」の地下1階に位置します。
メグロード内の飲食店としては相当に広く、トータルでは40席近くあるでしょうか。カウンターの他にファミレス的なボックスシートもあり、使い勝手が良さそうです。スタッフは「ジル(JILL)」系列らしく皆元気いっぱいで感じが良い。
酒というか飲み物は全般的に高めであり、例えばこのビアシンは880円。他方、ボトルのワインは5千円前後~と比較的マシだったので、我々はワインへと進みました。ちなみに飲み放題プランもあったので、2-3杯飲むのであれば事前にそのコースで予約したほうが精神衛生上良いかもしれません。
ナムトックコームー。豚の喉肉(コームー)を使ったスパイシーなサラダです。酸味と辛味が支配的で豚トロのネチネチとした食感が心地よい。
ヤムクァンナイムー。こちらもスパイシーなサラダであり、豚のホルモンを起用している模様。ホルモン部分はホカホカと温かく湯気が立っているのが印象的ですが、1,480円という価格設定は割高に感じました。
ガイトーは所謂フライドチキンであり、ナンプラーなどの下味がしっかりとついているのか酒が進むスタイルです。
カノムパンナークン。食パンにエビのすり身をベースにしたペーストを塗って揚げたものであり、当店はそれにパイナップルソースを加えてお洒落に仕上げています。見た目以上にエビの風味が強く、エビ好きには堪らない逸品です。
パッマクア。タイでは定番のナスのバジル炒めですが、当店はゴーヤが組み込まれており夏らしい味覚。味は悪くないのですが少し量が少ないかなあ。そう、当店は何となく全般的に量が少ない気がする。「酒場シナトラ」でも似たような印象を持ったので、そういう経営方針なのかもしれません。
〆のカオパックン(エビチャーハン)は思いのほか量がありました。大ぶりのエビも3尾のっかっており食べ応え充分。セロリも用いられており、その青い味わいが洒落ています。
以上を2人で食べ、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり7千円強。タイ料理としては中々に値が張りますが、店内は清潔で接客も感じ良く、お料理も外さないことを考えれば悪くないディールです。同じ目黒でタイ料理といえば「みもっと」が有名ですが、あちらの7-8倍は満足度が高いでしょう。次回はグループで訪れて、飲み放題プランにするんだもんね。

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