烏丸御池駅から歩いて5-6分、二条室町を上がったところにある「CAMPO su OVEST(カンポ スゥ オーベスト)」。店名がイタリア語であるとすれば「西の畑」という意味であり、軒先に積まれた薪が主張するように薪焼き自慢のレストランです。
バタバタして夕食を食べ損ね、ヘンなタイミングでお邪魔したため空いていました。店内は変わった間取りで、カウンター席にテーブル席がいくつかとテラス席(中庭?)が用意されており、グループでもおひとりさまでも楽しむことができる仕様です。
アルコールの値付けは良心的で、クラフトビールは1パイントで1,380円、グラスワインは千円を切ります。特筆すべきはカクテルの豊富さで、薪焼き料理に合うカクテルを提案してくれるお店は日本広しと言えど当店ぐらいではなかろうか。
コースでもアラカルトでも対応可能。まずは「イワシの熟成マリネ」。その名の通りじっとりとした熟女タイプの味覚であり、酸味はあるものの深い旨味も感じられる熟女タイプです。
「レタスとこしょうのすっぱいサラダ」は名前そのまんまなのですが、特筆すべきはそのサイズ感。小さなレタスを丸々ひとたま使っちゃったんじゃないかと心配するほどのボリューム感であり、ベジファースト界隈歓喜のひと品です。「田舎風パテ」は厚さ3センチは超えそうな勢いであり、ハンバーグを圧縮したような食べ応えがあります。ほどよく粗めに挽かれており、肉々しさと滑らかさが同居する逸品です。
アッシパルマンティエ。いわゆる肉とマッシュポテトのグラタンですが、そういえば店名はイタリア語な割にフランス風の料理が多く、一方でパスタやリゾットも置かれていたりと全方位的なラインナップです。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は7千円弱。遅い時間に飛び込みでお邪魔できるレストランとしては最高峰の食体験。雑な居酒屋は混んでいて当店が空いているとは冷泉町の七不思議と言えるかもしれません。
飲み放題付きのプランもあるようなので、グループで訪れテラス席を陣取ってグランピング気分を味わうのも楽しそう。次回は早い時間に予約してお邪魔して、ジビエの薪焼きを試してみたいと思います。
関連ランキング:ダイニングバー | 丸太町駅(京都市営)、烏丸御池駅、二条城前駅
関連記事
京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
- 木山(きやま)/ 丸太町 ←マイ・ベスト・京都メシ。おひとりさまも大歓迎。
- にくの匠 三芳(みよし)/祇園 ←これは確かに匠だわ。確かに肉の匠だわ。
- 祇園にしかわ/祇園 ←今の東京は何かが狂っていると言わざるを得ない。
- CAINOYA (カイノヤ)/四条河原町 ←鹿児島で国内外のフーディーを集める店が京都に移転。
- Gibier MIYAMA(ジビエミヤマ)/祇園 ←ダークファンタジー。
- VELROSIER (ベルロオジエ)/河原町 ←足し算の中華料理。
- 室町 和久傳(むろまちわくでん)/烏丸御池 ←やっぱり和久傳が好き。
- 田がわ/御幸町 ←幸村卒業。近い将来、星獲得間違いなしのリーズナブルな和食。
- 又吉/祇園 ←雰囲気のある街並みに溶け込む費用対効果抜群のお店。
- 末友/祇園 ←ミシュラン2ツ星。非の打ち所が無いお店。
- 祇園にし/祇園 ←こちらも非の打ち所のないお店。
- 十牛庵/高台寺 ←ひらまつが手がける和食店。ワインがめちゃめちゃ安い!
- レストランひらまつ 高台寺 ←立地や雰囲気が抜群。
- 祇園 呂色 (ぎおん ろいろ) ←円熟味を増した料理人は儲けよりもゲストの笑顔を直でゲットする方向に向かう。
- 呑喜屋むね(のんきやむね)/御所南 ←ここが私のアナザースカイ。
- 山元麺蔵 (やまもとめんぞう)/岡崎 ←私が世界で一番旨いと考えるうどん屋。