武蔵小山駅から歩いて5-6分ほどの住宅街にある「ボンクルール」。まさに住宅を改築した可愛らしいレストランで、昼はカレー、夜はフランス料理を提供しています。カレーについては日吉の人気カレー店「ハイ，ハウ アー ユー（HI，HOW ARE YOU）」で腕を磨いたそうです。
店内はカウンター席が中心ですがテーブルもいくつかあり、テラス席の用意もあります。そこそこ席数は多いのですが、オペレーションは全くダメダメですねえ。オープンキッチンであるため動きの悪さがとても目立ち、肝を冷やす瞬間が多々ありました。
まずはトリガイ。軽く燻製しており香りが豊か。さっぱりとしたラタトゥイユと共に、夏らしいひと品です。
桃のスープにブッラータ、トマト。それぞれの素材の味が濃く、オシャレな味わいです。
シマアジは柑橘のエキスでサっと〆ており味は悪くないのですが、包丁さばきがへたっぴでヒヤヒヤさせられました。スライスも不揃いで、ホームパーティー感に溢れています。
冷製パスタは上質なウニを気前よくトッピングしておりマンモスうれピー。麺の隙間隙間には赤茄子が組み込まれているのも魅力的。
穴子はカダイフを巻いてヴァンブランソースと共に頂きます。むっちりと筋肉質なアナゴであり、鮨屋のヤワヤワなそれとは全く異なる方向性の楽しみ方です。
馬肉のタルタル。鉄分が支配的で力強い味わいであり、わさび菜の程よい辛味と相俟って、爽やかなな味覚です。美味しいのですが、もっと序盤に食べたかったかな。
お肉は博多和牛。和牛と言ってもコテコテした脂というわけではなく、赤身とサシのバランスがちょうど良い。びっくりしたのはヤングコーンで、こんなに特大でヤングなコーンは初めて見ました。このナリで芯まで食べることができるってのは貴重な経験です。
梅昆布茶でフィニッシュ。程よい塩気が〆にちょうど良い。以上のコース料理が11,000円で、素材の質および量を考えればとてもお値打ちと言えるでしょう。しかしながら冒頭述べた通り、レストランとしての立ち振る舞いはまだまだこれからといったところ。料理上手なプロ専業主婦のホームパーティに招かれたような食後感です。
酒の値付けは安く予約ナシでもお邪魔できるので、夜は料理も出るワインバー程度のノリでお邪魔したほうが良いのかもしれません。また、当店のスペシャリテかつ主戦場は「ハイ，ハウ アー ユー（HI，HOW ARE YOU）」仕込みのカレーでしょうから、まずはランチにそれを試しに来るのが良いでしょう。
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- ナリサワ ←何度訪れても完璧。
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