BISTRO AO（アオ）／目黒

目黒駅すぐ近くの飲み屋ビル「メグロード」1階の「BISTRO AO（アオ）」。同ビルには「酒嚢飯袋（しゅのうはんたい）」や「タイ食堂 くるみ」が入居するなど佳店が勢ぞろい。
店内中央は厨房がドーンとあり、それをぐるりとり囲むカウンター席が10席ほどにテーブルが2卓（写真は公式ウェブサイトより）。私が訪れた際はツーマンセルで動いており、ちょうどオペレーションし易そうに見えました。
その日のグラスワインは泡白赤一律で800円。キッチンスケールで計量しながら注ぐのでブレがありません。やっぱ酒は千円切ってくれた方が精神的に飲み易くなって、結果的にたくさん飲んで酔っ払って金払いも良くなりますな。
前菜盛り合わせが豪華。レバーのパテにキャロットラペにリエットにパテカンにポテサラ、赤キャベツの酢漬けにピクルス、中央にトウモロコシのスープ。いずれもビストロのスタンダードナンバーですが、トウモロコシのスープのコクの深さとポテサラの薫香に心を奪われました。
赤海老とホタテのタルタル。それぞれのリッチな甘味にラヴィゴットソースの酸味が良く合う。みじん切りの野菜もたっぷりで、ソーヴィニヨンブランにピッタリだ。
旬のお野菜のグリル。これぞ夏野菜といったラインナップであり、バリっと焼いて味を凝縮させて美味しく頂きました。焼いた野菜のジューシーな感じって、どうしてこんなに美味しいのだろう。
パスタもあります。が、これは普通の乾麺を用いたボロネーゼであり、欠点はありませんがトキメキもありませんでした。やはりパイ包み焼きや鴨肉などフレンチらしい料理を楽しむのが当店の正しい用法なのかもしれません。
しっかり食べてしっかり飲んでお会計はひとりあたり1万円弱。これは派手派手に飲み食いした結果であり、普通の飲食量であれば5-6千円に落ち着くでしょう。このクオリティの料理を予約ナシでフラっと楽しめるのは東京の美点と言えるでしょう。

ご近所の「TRUNK（トランク）」もそうですが、目黒はこのレンジの飲み屋が強い気がする。

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