トンカツの代名詞とも言える「まい泉(まいせん)」。明治屋や駅弁などでカツサンドを買うことが多く、親しみを持って接しているのですが、そういえばトンカツ屋としてお邪魔したことは無いなと思い、百名店に選出されている本店にお邪魔してみました。
青山ど真ん中とは思えないほど巨大な建屋に広々とした空間。ちなみに隣接する「西洋館」と呼ばれる別館は、閉業した銭湯を改修してレストランへと転用したそうです。席数は200を超え、予約や宴会も可能とのこと。この日は外国人観光客の姿が目立ちました。
着席と同時に供されるスープ。これは、、、美味しいのですがちょっと意図がわかりません。突然どうしたと困惑します。10分ほど待って着盆。私は「茶美豚(ちゃーみーとん)」という豚肉を用いた「ロースかつ膳」を注文しました。1,880円です。
「お箸で切れるやわらかなとんかつ」という触れ込みですが全然そんなことはなく、普通のタッチのトンカツです。パン粉は粗めでザクザクとした食感が特長的。こげ茶色にしっかりと揚がっており、王道の美味しさです。
ソースは色々と用意されていますが、私は粘度のある「甘口ソース」が一番好み。ちなみにキャベツはお代わりOKで、キャベツ用のドレッシングも用意されているのが嬉しい。
追加で注文した「メンチカツ(チーズ入り)」は美味しいのですが、440円というのは割高に感じました。これなら最初からグレードの高い銘柄豚にリソースを振り向けておけば良かったなあというお気持ちです。他方、味噌汁は100円からそこらの追加料金で豚汁に変更することができ、具沢山でとても美味しい。ちなみに味噌汁もお代わりOKなので、1杯目は豚汁、2杯目は味噌汁と二度美味しい。ゴハンはとても美味しいですねえ。そのへんの定食屋のそれとは一線を画し、粒が立って程よく噛み応えがあり、トンカツのお供として最適。
お漬物も恐らく自家製で、シャキシャキと歯ごたえが良く素朴な美味しさです。なんやかんやでトンカツよりも豚汁とライスと漬物のコラボに最も心を打たれました。
以上を食べ2,500円ほど。しっかりとした豚肉料理を食べ色々とお代わりしてこの支払金額はリーズナブル。序盤に述べた通り宴会での利用もOKで、「飲み放題付き5千円」みたいなプランもあるようなので、仕事の打ち上げで使ったりするとウケそうです。トンカツで飲み会なんて素敵やん。
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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構高いわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
- とんかつ マンジェ/八尾(大阪) ←とんかつの聖地。私のとんかつ観を変えた店。
- もち豚とんかつ たいよう/武蔵小山 ←気の良い料理人は何を作っても美味しいものだ。
- とんかつひなた/高田馬場 ←日本人の琴線に触れる延長戦。
- とんかつ成蔵(なりくら)/南阿佐ヶ谷 ←トンカツに5千円?しかも予約制?
- あげ福/五反田 ←アクセスのよい成蔵。
- とんかつ都/麻布十番 ←無名ですが実力派。肌理の細かい衣が特長的。
- ポンチ軒/新お茶の水 ←肉がミルキー。行列が短いのもグッド。
- とんき/目黒 ←都内屈指の老舗。16:30には行列が。
- とんかつ大宝(たいほう)/目黒 ←2千円以下の部、優勝店
- 豚組(ぶたぐみ)/西麻布 ←西麻布のオシャレとんかつ。味も最高峰。飲み屋として使うのも良し。
- 豚組食堂/六本木 ←豚組のセカンドライン。ヒルズ内かつ通し営業と使い勝手良し。
- のもと家/大門 ←売り切れ必至。大門の超人気店。
- 檍(あおき)/大門 ←蒲田の超人気店がとんかつ激戦区、大門に進出。
- 丸五/秋葉原 ←ミシュランのビブグルマン(安ウマ店)をゲットしており、秋葉原の観光も兼ねて外国人にも大人気。