石川県小松市の郷土料理である「小松うどん」。江戸時代から続く歴史あるうどんであり、松尾芭蕉も食したとも伝えられ、加賀藩の御用達品として将軍家や大名家にも献上されていたそうです。その中心的な専門店「中佐」からの独立組は「中」の付く屋号を付けがちであり、今回は製麺所「中石食品工業」に併設された「めん塾」にお邪魔しました。
店内は50席近くあり、カウンター席も多く回転が速い。最初にオーダーし支払を済ませると番号札で呼び出され、セルフで取りに行くというスタイルです。注文して5-6分で呼び出しがかかります。こちらは「盛り合わせ天ざるうどん」。1,200円です。
主題の「小松うどん」。ツルツルとした喉越しが印象的で、見た目以上にコシがあります。それでも讃岐うどんのような太さやガチガチ感は無く、流れるように食べ進めることができるでしょう。
天ぷら類は丸亀製麺などのチェーン店のそれと大差ありません。個人的には好きなタネを自由にトッピングできるチェーン店のほうが好きかなあ。こちらは「特製牛肉うどん(能登牛)」。牛丼をうどんにしたような味わいであり、甘味が強い。こちらも普通に美味しいですが、1,100円という価格設定は割高に感じました。
昼しか空いておらず立地も便利とは言い難いので、旅行者にとっては物理的にも精神的にもアクセスの悪い店に感じました。小松空港で車を借り、昼飯時にたまたま通りかかる機会があればどうぞ。
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