金沢駅のハイアット側出口から出て徒歩5分ほどの場所にある「ステーキ片瀬(かたせ)」。開業は2002年と歴史ある鉄板焼き屋さんであり(もともとは金沢市昭和町で創業)、地元の常連客に支えられているお店です。
由緒正しき鉄板焼き屋という雰囲気で、感じの良いシェフがにこやかに迎えてくれます。私はランチの「はら身コース」を注文。2,420円です。
ランチセットに付随するサラダ。中々に質の良い野菜たちであり、パリパリとしたポテトチップスが食感にリズムを加えます。ちなみに口開けでは鉄板が温まっていないため、調理に多少の時間を要します。時間に余裕を持って訪れましょう。
NZ牛ハラミが焼き上がりました。レア目に焼いて頂き、赤身肉の力強い味覚を愉しみます。私はフランス料理愛好家としてハラミ(バベット)ステーキに接する機会は多いのですが、なるほど和の趣きで楽しむのも乙な味です。
おや、ゴハンが美味しいです。ネット上の情報によると店主のご実家が能登七尾でコシヒカリを生産しているそうで、一般的な定食屋のそれとはダンチの美味しさです。
お漬物も自家製でしょうか。肉などの旨さは予見していましたが、ライスや漬物などの脇役陣のレベルが高いのが嬉しいですね。
肉とニンニクを焼き上げた後の鉄板でモヤシを炒めます。ごくごくシンプルな調理であり、飾り気のない美味しさです。
味噌汁はお出汁のボディがしっかりとしており、体に染み渡る旨さです。
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肉とニンニクを焼き上げた後の鉄板でモヤシを炒めます。ごくごくシンプルな調理であり、飾り気のない美味しさです。
味噌汁はお出汁のボディがしっかりとしており、体に染み渡る旨さです。
以上を食べて2,420円。普段使いのランチとしては贅沢ですが、料理の質および量を考えれば実にリーズナブルと言えるでしょう。都心のホテルの座っただけで何万円という鉄板焼きとは一体何なんだろうと、色々と考え込んでしまったランチでした。
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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
- 一本杉 川嶋(いっぽんすぎ かわしま)/七尾 ←能登半島にゴールデンルーキー現る
- レ・トネル(Les Tonnelles)/金沢 ←世界一炎上に耐性のないお店。
- ベルナール(BERNARD)/金沢 ←デジタルNG。大切な方と素敵な時間を過ごすためにどうぞ。
- ロスタル(L’OSTAL)/金沢 ←2度目3度目の金沢であれば是非当店でフランス料理を。
- Installation Table ENSO L'asymetrie du calme(インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム)/金沢 ←ただ単にお値打ちというだけでなく、料理のひとつひとつが大変凝っており、しっかりと美味しいのが素晴らしい。
- A_RESTAURANT(ア レストラン)/金沢 ←イノベーティブ・フュージョン系では頭ひとつ抜けている。
- 味処 大工町 よし村/金沢 ←どこかの石油王の予約と取り違えているのではないかと心配したレベルの満足度。
- 銭屋(ぜにや)/金沢 ←金沢でしっかりとした日本料理を食べたいのであれば、いの一番に検討すべきお店。
- 鮨処あいじ/金沢 ←ガタッ!と、思わず立ち上がりたくなるような価格設定。
- 乙女寿司(おとめずし)/金沢 ←我が心の北陸ナンバーワン鮨屋。
- 壽司 なを㐂(すし なおき)/金沢 「金沢で良い鮨屋ない?」と東京の人間に聞かれれば、いの一番に推したい鮨屋。
- 蕎味 櫂(キョウミ カイ)/金沢 ←〆の食事に蕎麦が出る王道の日本料理店。
- ヴィラ・デラ・パーチェ(VILLA DELLA PACE)/七尾 ←気が遠くなるほどの費用対効果の良さ。