銀座で肉と言えば「IBAIA(イバイア)」。東銀座駅から歩いてすぐとアクセス至便。オーナーとシェフは「マルディ・グラ(Mardi Gras)」で切磋琢磨した仲で、2013年に独立しました。食べログでは百名店に選出されています。
店内はカウンター席にテーブル席がいくつかで、トータルでは15-16席といったところでしょうか。パパ活みたいなゲストは一切おらず、グルメというよりはグルマンが集うお店という印象です。
アルコールの値付けは良心的で、フランチャコルタはボトルで6千円台から楽しむことができます。ビールは千円を切り、グラスワインも千円かそこらです。お通しにコロッケ。中身はサトイモでしょうか、衣のザクっとした歯触りに芋の滑らかな口当たりが心に残りました。
芽キャベツのフリット。ザっと揚げてパラパラっと調味しただけなのに、度肝を抜かれるほど旨い。何でも当店で用いている野菜はオーナー家族が栽培した自家農園直送のものであり、野菜の味そのものが非常に濃い。
インゲンのバターソテー。こちらもごくごくシンプルな調理ですが、この上なく素晴らしい味わいです。肉料理が中心のお店と思いきや、サイドメニューであるはずの野菜たちがスタメンを張れるほどのクオリティです。
牛ハツ串。そのへんの串焼きやが尻尾を巻いて逃げ出すほどの迫力であり、ガッチリむにむにした食感が食欲を掻き立てます。スパイシーな味付けも心を離れない美味しさです。名物の「牛のヒレカツ」。京都のビフカツとはまた違ったスタイルで、パン粉にパセリやニンニクが組み込まれており、仔羊のパン粉焼きに近いニュアンスを感じました。牛肉は引くほどに分厚いのですが実際はしっとりと柔らかく、ビッグサイズながら瞬で食べ切ってしまいました。
こちらはイチボのステーキ。牛肉の旨みが凝縮されており、噛みしめる度に幸せが滲み出て来ます。濃厚でありながらも上品で、噛むほどに深みが増していく。噛みごたえがありながらも決して硬すぎることはなく、心地よい弾力が食欲をさらに刺激します。
以上を食べ、ひとり1本ペースで飲んでお会計はひとりあたり1.7万円。牛肉という高価な食材をフルボッコに食べてこの支払金額は実にお値打ち。野菜の質も特級で、思い返せばローカーボでめちゃヘルシーな食事でした。これはもう、何度でも通いたいですね。次回はグループで訪れ、事前予約制のTボーンステーキで盛り上がりたいと思います。
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