酒嚢飯袋（しゅのうはんたい）／目黒

目黒駅すぐ近くの飲み屋がひしめき合う魔窟「メグロード」の2階に入居する「酒嚢飯袋（しゅのうはんたい）」。印象的な店名ですが「ただ食べて飲んでばかりいる怠け者」という意味で、中国の故事に由来するそうです。お前のことだぞ。
店内はL字のカウンターにテーブルが少しで、トータルでは15席ほどでしょう。小さなお店であり、若い店主がワンオペで回します。
酒につき、中瓶が880円とメグロードとしてはやや高め。飲み放題プランもあるので、良く飲む方であれば飲み放題にしてしまうほうが良いかもしれません。日本酒が豊富で、他のドリンクよりもお値打ちに感じました。
「あて盛り合わせ」は1人前700円。想像以上に豪華なラインナップで、特大のいぶりがっこやカボチャのポテサラ（？）を詰め込んだ最中、筋子巻など中々に手が込んでいます。どうでもいい大根だけ出してお通し代500円みたいな店は反省するように。
サバの味噌煮。タバコ大のサバの切り身がダブルでやって来、そのへんの定食屋のサバミソ定食よりも余程食べ応えがあります。お味噌のソースもたっぷりで、酒の進む逸品です。
スペシャリテの「海鮮わっぱ飯」。マグロにイクラに紅ショウガにいぶりがっこに、、、とにかく物凄まじい種類の食材です。使い古された表現ではありますが、まさに宝石箱のようなプレゼンテーション。ちなみに当店はランチタイムも営業しており、ピークタイムは行列する上に「海鮮わっぱ飯」は1回転目で売り切れるそうなので計画的に訪れましょう。
既に調味はなされており、そのまま食べて至福のひと時なのですが、とろろと温玉も付随し、バリエーション豊かな味覚を楽しむことができます。山椒をミルで削ってビリっとさせるとバリ旨い。
以上を食べ、軽く飲んで5千円弱。ひと皿ひと皿のボリュームが大きく中々に腹が膨れました。ツマミの種類が限定的で調味も味噌味のものが多いですが、これはまあ、ワンオペ営業の宿命と言えるかもしれません。やはり魅力的なプランは飲み放題で、チームの飲み会などでいっそのこと貸し切りにしてしまうと盛り上がるかもしれません。駅からも近いし、結構使えると思うのだけれど。

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