武蔵小山で「イノベーティブ料理」を標榜するレストラン「ag(エグ)」。築60年の古民家をリノベして2024年1月に開業しました。 店名は「えぐい」から由来するそうです。
なるほど本当に古民家で、床をぶち抜いた食べ物エレベータの存在が際立ちます。ダイニングは2階でテーブルが4-5卓あり、1階にはちょっとし立ち飲みスペースが設けられています。
ペアリングを推してくるのですが、これはちょっと微妙ですねえ。チャレンジングなワインばかりで料理に合うとも言い難く、日本酒やヨーグルトリキュールも入り込んで来るので私の価値観には合いませんでした。ボトルワインで注文すれば良かったと激しく後悔。
前菜はワカモレをイメージ。主体の野菜はブロッコリーで見る目さわやかに盛りつけます。緑色のペースト部分にはカニが組み込まれており、旨味もあって心地よい美味しさです。
いかにんじん。シェフは福島県出身であり、ふるさとの郷土料理を再構築しました。白眉は麦のリゾットで、イカそのものの旨味からイカスミの旨味へとの連続性が頼もしい。
パンは近所の人気ベーカリー「nemo(ネモ)」謹製。シンプルなバゲットながらしみじみ旨い。美味しいだけにひとり1個しか配給されないのが残念。
お魚料理はイトヨリダイ。身が厚くドッシリとした食べ応え。付け合わせの食材選びも面白く、とりわけカブの滋味あふれる味わいに心を打たれました。他方、なぜこの料理に赤ワインを合わせるのかは理解に苦しみます。
メインは鴨。ドカっと厚切りで嬉し。皮目はハチミツの塗布してバリっと焼いており、そのあまじょっぱい香ばしさが粘り強い旨味を表現します。7,700円のコース料理で先の魚とこの肉とは、かなりの企業努力と言えるでしょう。
デザートはヨーグルト主体なのですが、ペアリングのドリンクが「ヨーグルよーぐる」であり、これはペアリングというよりも、そのまんまやんかというお気持ちです。
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いかにんじん。シェフは福島県出身であり、ふるさとの郷土料理を再構築しました。白眉は麦のリゾットで、イカそのものの旨味からイカスミの旨味へとの連続性が頼もしい。
パンは近所の人気ベーカリー「nemo(ネモ)」謹製。シンプルなバゲットながらしみじみ旨い。美味しいだけにひとり1個しか配給されないのが残念。
お魚料理はイトヨリダイ。身が厚くドッシリとした食べ応え。付け合わせの食材選びも面白く、とりわけカブの滋味あふれる味わいに心を打たれました。他方、なぜこの料理に赤ワインを合わせるのかは理解に苦しみます。
メインは鴨。ドカっと厚切りで嬉し。皮目はハチミツの塗布してバリっと焼いており、そのあまじょっぱい香ばしさが粘り強い旨味を表現します。7,700円のコース料理で先の魚とこの肉とは、かなりの企業努力と言えるでしょう。
デザートはヨーグルト主体なのですが、ペアリングのドリンクが「ヨーグルよーぐる」であり、これはペアリングというよりも、そのまんまやんかというお気持ちです。
お茶菓子はお茶のシュークリーム。こちらもご近所のお茶屋さんから茶葉を仕入れているそうです。
以上を食べ、食前酒とアルコールのペアリングを楽しんでお会計はひとりあたり1.4万円ほど。飲み物はちょっとアレですがトータルでの食後感は中々のもので、とりわけこのコース料理が7,700円で楽しむことができるというのは驚異的と言えるでしょう。カジュアルで賑やかなお店なので、デートというよりは、お友達とワイワイ楽しくやると良いでしょう。
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