店内につき、間口は狭いものの奥行はかなり広く30席近くはあるでしょうか。客席数と従業員数のバランスが悪くかなり待たされます。とは言え常連客主体の客層のようで、皆それほど気にしていない模様。私が狭量なだけなのでしょう。
ワインにつき、店主は「3千本はある」と豪語するのですが、ワインリストは無くそのとき出したいものを数本持ってくるだけなので、結果として選択肢は狭い。彼はホテル勤務を経たのちに渡仏し、パリの飲食店などで経験を積んだらしいのですが、飲食に従事する身でありながら香水プンプンでゴツゴツのアクセサリーつけているなど下北沢の古着屋の店員のようなスタイルであり、私の価値観からは無理めです。
ラディッキオのサラダ。悪くは無いのですが、これで1,480円というのはちょっと割高だなあというお気持ちです。
フリットはホタテにアナゴ、新玉ねぎ。シンプルな調理ですが素材の味わいが活きており素直に美味しい。
メインはアイルランドの骨付き仔羊。こちらもオーソドックスな調理ながら肉そのものの美味しさをストレートに楽しむことができました。「bistro11(ビストロ ジュウイチ)」のシェフにせよ、料理人を見る目はあるのかもしれません。
フリットはホタテにアナゴ、新玉ねぎ。シンプルな調理ですが素材の味わいが活きており素直に美味しい。
メインはアイルランドの骨付き仔羊。こちらもオーソドックスな調理ながら肉そのものの美味しさをストレートに楽しむことができました。「bistro11(ビストロ ジュウイチ)」のシェフにせよ、料理人を見る目はあるのかもしれません。
以上、飲んで食べてひとりあたり1万円といったところ。料理はなかなかの美味しさですが、接客とワイン選びと値付けについてはパっとしません。脱力系の弛緩したサービスも癇に障るし、信じがたいミスがいくつもあったので私は顔面ヒートテック。お近くの「Kabi(カビ)」にせよ、これが目黒区で好まれるスタイルなのかもしれません。お疲れさまでした。
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- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。